ヴァルカナイズ・ロンドンでのトークショウへご来場のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

能天気な私が当初想定していた方向とは180度違うシリアスな国家論の話が展開されたりして内心焦りつつ、でも逆にそういう話を好んでくださったお客様が熱い共感コメントを寄せてくださったり。正直、話したいことを話しきれないまま持ち帰ったところもあります。でもそれがかえってこの日のお客様にはよかったのかなと内心ぐるぐるしております。臨機応変にあらゆる状況に対応できなきゃなあ…と反省中です。

終了後も、ご来場の方ひとりひとりとお言葉を交わすことを目標にしていましたが、シャイなお客様はなかなか先方からお声をかけづらいままお帰りになったようで、こちらの方で積極的に「場」を開いていく努力が足りなかったかと、この点も心に引っかかっています。

もろもろの反省点を今後に生かすべく、いっそう意識的な努力を続けます。成功とは失敗に失敗を重ねてなおあきらめないこと、by チャーチルの言葉を励みにしつつ。

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もうひとつは、湯山玲子さん『ビッチの触り方』刊行記念トークショー。恵比寿のリキッドハウスにて。湯山玲子さんの司会のもと、ギンザ編集長の中島敏子さん、作家の岩井志麻子さん、放送作家の町山広美さん、演劇ジャーナリストの徳永京子さん、Vogue girl クリエイティブディレクターの軍地彩弓さんという濃厚なメンバー。

会場は立ち見のお客様もずらりの熱気でむんむん。おしゃれな方が多かった。ライブのような感じで、7時から延々と10時過ぎまで。岩井志麻子さんの過激なエロトークで爆笑の嵐の連続で、ほとんど笑いっぱなし。お題はいちおう、岩井志麻子前後、木嶋佳苗、塩谷瞬、震災、女子アナ、etc. 笑いにあふれているからって内容空疎なわけじゃなく、しっかり内容と言葉が充実していたのが圧巻だった。名せりふもぽんぽんでてきて。志麻子先生サイコーでした。どんなテーマになろうと、かならず強引に○○○の話にもっていき、会場を爆笑の渦に巻き込んでまとめてしまう手腕がすばらしい。しかもエロトークがイタくないのね。カラッと明るくて、ハッピーな雰囲気が盛り上がるエロ。他のメンバーもそれぞれに個性的でチャーミング。自由自在にパワーを発揮してフルスロットルで仕事に生きている女っていいなあ。

その後も話し足らず、控室でトークの続きをやっていたらば結局午前様に。

ご来場のみなさま、スタッフのみなさま、メンバーのみなさま、楽しい一夜をありがとうございました! 

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<追記>

こんな記事として紹介されてました…。

http://www.cyzowoman.com/2012/05/post_5918.html

朝、金環日食をご近所の皆様方とともに熱狂して鑑賞した昨日は、濃密なトークイベントが2件。

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まずは、大学にWWDジャパン編集長の山室一幸氏をお迎えし、「ファッションジャーナリズムの最前線」というテーマで特別講義をおこなっていただきました。

レディガガとLBGT(レズビアン・バイセクシュアル・ゲイ・トランスジェンダー)のマーケットの可能性や、アニメファッションの今後の重要性、そしてファッションジャーナリストとエディターの違い……。次から次へと機関銃のように飛び出してくる的確な比喩、毒舌、ぎりぎりエロいたとえ話、業界内輪話にエスプリに満ちた話。面白すぎでした。あっという間に時間が過ぎてしまったのが名残惜しい。学生たちも第一線で仕事をする人のエネルギーと 情熱のシャワーを浴びて、おおいに刺激を受けた模様。山室さん、ありがとうございました!

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詳しい内容は、白熱教室第二弾として、後日、OPENERSで掲載されます。お楽しみに。

17日付朝日新聞ファッション欄「伝統×最先端 英国ブランド」。英国ブランドはなぜ強いのか?という朝日新聞の高橋牧子記者からの質問に、こんな風に答えてみました。BLBG田窪社長のコメントも。

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(昨日)夕方からはGQ×ラルフローレンのトークショー。

祐真朋樹さんによるスタイリング、4パターン(ブレザースタイル、スーツスタイル、半ズボンカジュアル、タキシード)それぞれにつき、鈴木正文編集長と私が背景の物語やらそれにまつわる文化の話やらなんやらを語る、という趣向。

舞台裏で見ていた祐真さんによる「着付け」。モデルがみるみる変わり、中からオーラのようなものが放たれていくのを目の当たりにした。男の服はただぼんやりと着ればいいってもんじゃないのですね。野性的なスタイリングに見えて、細部の1センチ、2センチの違いが大きな効果の違いを生む…。プロのスタイリストがなんのためにいるのか、はっきりと認識した瞬間。

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とてもいい雰囲気のなかで盛り上がり、会場のお客様やスタッフの皆様と一緒に心から楽しめたひとときになった。ご来場のみなさま、きめこまかく準備を整えてくださったスタッフのみなさま、ありがとうございました! 

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鈴木編集長が着こなしているのは、ラルフローレンのレディスのブレザー、時計はあいかわらず両腕使いでした(~_~;) これが鈴木スタイルになってるのですね。

トークショーの模様と内容は、GQ誌面でも掲載されるそうです。

パレスホテルのプレオープン。地下のショッピングアーケード内に、bliss 開店とのことでお招きをうける。オーガニックコスメと、メゾン系フレグランスのセレクトショップ。

日本初上陸のブランドがけっこうあって、なかでも気になったのが、フレグランスのYOSH。パフューマ―のYosh Hanさんご本人がプレゼンテーションしてくださっていて、しばしおしゃべりを楽しむ。アメリカの男性の間で「ダンディズム」を気取るのが流行っており、それはヒゲを生やしたり香水に凝ったり20年代~30年代風のスーツを着たりすることなんだって(@_@;)

心の深いところを抱擁してくれるような、センシュアルな香りの数々にうっとり。なかでもOMNISCENTという名の、優しくも複雑な香りにすっかり呪縛されてしまった。一歩間違うとマダムっぽくなりすぎるところ、ぎりぎりとどまってモダンに仕上げてある。深く吸い込むと、心の疲れが癒されていくみたいな……。しばらくこの香りと付き合ってみることにする。

写真右がYoshさん。アメリカ人だが、お母様が台湾人で、名前は日本語の「芳子」に由来するのだそう。「芳香」の「芳」ね!素敵な女性です。

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GQ×ラルフローレン トークショーのための打ち合わせ。ラルフローレン表参道店にて。

GQが提唱する「ジェンツ・スタイル」のジェンツというのは、本来のジェントルマンとは微妙に異なるニュアンスをもつ。どのように違うのか。それがラルフローレンとどのようにつながってくるのか。というようなお話にも本番では触れつつ。祐真さんによる具体的なスタイリングの例を見ながらジェンツ・スタイルのエピソードやらエッセンスを語っていくことになりそうです。

編集長の鈴木正文氏と、祐真朋樹氏。鈴木さんは人を楽しませる個性的なスタイルで有名な方で、ポイントの一つは「レディスから選ぶ」こと。トークショー当日もラルフローレンのレディスのジャケットを鈴木流に着こなして登場する予定だそうです。

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それにしても表参道店はラルフローレンのファンタジーを完璧に反映させたうっとりものの世界。セクションごとに丁寧に案内していただき、あらためて彼のビジネスセンスに敬服する。それぞれの部屋のインテリアと服と小物を詳らかに見ていくと、アメリカの中~上層社会がさらにどのような階層からなっているのか、どんなライフスタイルを好むのか、うっすらと見えてくるところが圧巻。

歴代ウェル・ドレッサーの肖像が壁にずらりと飾られる、メンズファッション史が好きな人にはアドレナリン噴出必至の部屋。

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