大好きな二人の対談本。リムジンバスの往復で読了。最初から最後まで笑いっぱなしで楽しい本だった。人生を「終了」から逆算して考えるというテーマは掲げているけれど、まあこの二人なので、はてしなくゆるく、ときどき鋭く、脱線したりていく。その空気感がなんともいい感じ。

いろんなところで書いていらっしゃるが、みうらじゅんもリリー・フランキーも親に恵まれているんですよね。全面的に肯定されて育ってきた、その育ちのよさが、この二人がなにをしゃべっても決して下品にはならない理由なんだなあとあらためて感じる。

[E:club]みうら: ストーンズのライブに行ったときに「オレもメンバーに入れるかも」って思うのは、今でもオカンが「入れるんちゃうか? じゅんやったら」って言いそうな気がするからじゃないかなあ(笑)。オカンはストーンズ知らないのに(笑)。「ストーンズさんも、じゅんが入ったほうが喜ばはるんと違う?」って言うだろうなあ。「阿修羅像もあんたのおかげで有名にならはったしな」って言うような人だしね(笑)。

リリー: 「じゅんは一回も間違ったことしてへんもんなあ」ってお母さん言ってましたもんねえ。さんざんいろんなこと見たでしょうに(笑)[E:club]

子どもがどんなくだらないことやってるように見えても、親が全面的に肯定して見守り続ける。そうこうするうちに誰にもまねのできない個性として育ち、なんとかなってしまった天才がこの二人(!?) そのほかにもちりばめられるご実家エピソードだけでほんわかと幸せな気分になってくる。今一番インタビューしたい人は、みうらじゅんのご両親だわ。

感覚が繊細なのも、共通しているところ。男同士の友情の話になって。

[E:club]リリー: 男同士のほうが仲良くなるほど、会うとき恥ずかしくなるもんですよね。照れくさい。

みうら: だから、酒を飲んでごまかすんだよね。

リリー: 会いたいと思ってるのがバレると恥ずかしくて。(中略)

みうら: 恋愛に似てるよね。ただ、恋愛は冷めたら終わりだけど、友達って冷めないように工夫するんだよ。肉体関係がないぶん、努力してね。

リリー: 男同士でシビアだなと思うのは、同じような仕事をしている場合、その人の作ったものがつまらないと思ったらギクシャクしますね。

みうら: 逆に友達にそう思わせたら悪いから、と思って頑張るところもあるしね。なんていうか、友達に恥かかせられないもん。[E:club]

教条主義的なところはかけらもないんだけど、いい感じの友情やら本物の家族愛やらが会話のはじばしからにじみ出ていて、生きているうちはこういう親しい関係を大切にするのが「生きる目的」であっていいのではないか、とまで思わされたのであった。至芸です。

2 返信
  1. たけい
    たけい says:

    みうらじゅん氏選曲のボブディラン
    のCD持っています。安易な企画には
    なかなか承認しないディランにも熱意が
    伝わったのでしょうね。
    みうらじゅん氏は良い意味でいい加減
    なんだけれどぶれない人ですよね。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >たけいさん
    をを、そんなCDがあったのですね。初めて知りました。ありがとうございます。
    みうらじゅん氏はお会いしたことはないのですが、「共著」があります。「コッドピース お股の袋の本」っていうすごいタイトルですが^_^;。マニアックかつストイックにエロ本話を展開していて、爆笑しつつ敬服いたしました。

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