原稿2つ終える。ともに特集の「巻頭言」。数年ほど前は、誰も知らないようなトリビアデータを集めてきて、それらをおバカな連想でつないでいってどうでもいいような落ちをつけるという、読者の皆様に暇つぶしのタネを提供させていただくようなエッセイばかり書いていて、それがけっこう得意ジャンルでお気楽極楽に書いていたのだが、最近、依頼がふえてきたのが、巻頭言。

巻頭言。これは特集のトーンを定める文章になるので、責任もちょっと伴うのですね。「はじめのあいさつ」みたいな。巻頭言に必要なのが、細かいデータをすべて把握したうえでそれを書かずに抽象化すること。特集全体のイメージをかきたてるようなロマンを盛り込むこと。特集の方向性を定める、ある程度の断言。そうした文体を傲慢に感じさせないセンタフォーワードの重みというか格。最初はこっぱずかしい~と思って逃げの姿勢でいたけど、気がつけばそういう仕事もこなしていかなくてはいけない年…になってきたのかもしれない(?) 重みも格もそもそも「ない」ような人間だけど、文章の上でそれを装うというか演じるというかね。

いずれにせよ、依頼があって成立するのが仕事。需要にこたえているうちにそういうものも書けるようになっていく(書かざるを得ないので)。でも知らず知らずのうちにどこかにリキが入るのか、肩が凝るね…^_^; これを照れずに素直にやってのけられる時がきたらその時はちょっとは成長したといえるんだろうか。 「書き手は、編集者と読者がつくる」。

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