Signature誌が届くとまっさきにチェックしていた、葉山考太郎さんの「スパークリングなスクリーン」、なんと7月号で最終回(T_T)。

ラストを飾るのは、ヴーヴ・クリコのイエローラベル。映画は「バベットの晩餐会」。懐かし。締めを色っぽくキメるのはさすが葉山さんで、今回も熱いながらも抑制されたオトナの色気が漂う文章で締めくくられていた。

「この映画は、森の泉に水滴が一粒落ちるように静かで清く、肉欲とは対極の世界に見えるが、そこには激情が流れている。武士の奥方みたいに端正で禁欲的なバベットだが、パリで花形料理人として有名だった頃、『食事を情事に変えるシェフ』と呼ばれていたとのエピソードを将軍が明かす。『アルゼンチンタンゴは、タキシードを着た情事』と称されるのに似ている。晩餐会の後で将軍は、未婚の老姉妹の妹に『この50年、肉体は離れていても、心は一緒でした』と告白し、馬車で帰っていくのだ。ヴーヴ・クリコには、そんな『清らかな情事』がよく似合う」。

シャンパーニュと映画とオタッキーでありながら軽やかで楽しい文章の組み合わせ(マリアージュという表現は恥ずかしすぎ)が大好きな連載でした。葉山さん、楽しませていただきありがとうございました!

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