2012年6月26日
アスコット競馬におけるファシネーター過熱の報道。ファシネーターというのは、帽子とも呼べぬヘッドドレスのことです。
この写真は、ゲームボードがのっかったファシネーター。朝食セットが載ったファシネーターもあります(このブログでは動画のリンクのしかたがよくわかりませんが、フェイスブックのほうに、ニュース動画のリンクをはっておきましたので、ご興味のある方はそちらからご覧ください)。
奇想天外なファシネーターを見ていて連想したのは、マリー・アントワネットの軍艦つき盛り髪や牧場のっかりヘア。
おもしろいファシネーターは目をひくのでファッションの歴史には記されるかもしれない。でも、これはアスコットの、しかもごく一部の女性だけに観られるもので、これを「2012年の流行」と呼ぶわけにはいかない。同じように、マリー・アントワネットの軍艦ヘアは彼女の取り巻きの間だけで行われていたもので、あれだけを見て「ロココの髪はこうだった」というわけにはいかないですね。ファッション史の記述の落とし穴。自戒。
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