人間不信に陥りそうなことに立て続けに出くわし、食欲もなくなり(おかげで数年前のドルガバのワンピをもう一度着ることができるようにはなったんだが^_^;)、この落ち込みをなんとか「治療」せねばと思って選んだクスリが、「恋の罪」(Guilty of Romance)DVD。自分の現実などおままごと以下にする壮絶な世界を見せてくれるのは、園子温ぐらいしかいないような気がして。

「熱帯魚」や「むきだし」ほどの突き抜け感は感じられなかったが、それでも、富樫真と神楽坂恵が、限界超えの解放された演技を見せてくれて、脳内アドレナリン増。とりわけ、神楽坂恵がデリヘル嬢になって出かけた先にいたのが自分の夫だったというシーン、神楽坂恵の目の前で夫と富樫真が信頼なくては到底無理のギリギリヴァイオレントな交わりをやってのけるあのシーンがすごかった…。

園子温監督が、あるインタビューでこんな話をしていた。

「「恋」っていうのは英語で「LOVE」ではなくて「ROMANCE」なんですよ。それで、愛の罪ではなくて恋の罪。この時の「恋」っていうのは、ロマンスであってトキメキだと思うんですよね。だからトキメクことの罪、つまり抑圧から解放されるということはやはり、トキメキがあるわけで、そのトキメキのままに動くということは罪深いことが待っている……」

富樫真(左)という女優を知り得たのは収穫だった。昼間は凛々しく知的な大学教師、夜は強いメイクでビッチな娼婦に変身。どちらも強い磁力でひきつける。神楽坂恵(右)もますます体当たりっぷりが堂に入ってて、あっぱれ。

Guilty_of_romance

音楽の使い方もいつもながらうまくて、今回はマーラーのシンフォニーNo, 5 アダージェットが効果的だったように感じる。「ヴェニスに死す」でも使われていた、苦悩のなかの恍惚を表すあの音楽ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=JpE8XjEC0ow

http://www.youtube.com/watch?v=6XY3RFBQS58&feature=related (こっちは「ヴェニスに死す」の予告編)

この常軌を逸した激しい世界に比べれば、自分をとりまく現実のごたごたなどまったくもってどうってことないように見えてくる。フィクションと比べるのもどうかと思うが(~_~;)、でも、確実にエネルギーが戻ってくる気がしてくる。映画のパワーですね。

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