「イングリッシュ・ブルーベル」がモーニングフレグランスであるならば、夜のフレグランスとして、気分を盛り上げてくれるのが、これかな。ディファレント・カンパニーの「アフター・ミッドナイト」。3月のお披露目会で、すでに一目ぼれしていた。右から2番目の、パープルのボトルがそれです。

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5月、6月には、ディファレント・カンパニーの「サブライム・バルキス」と「ベルガモット」をヘビロテしていた。とりわけ評判がよかったというか、その道の通の方にも「それ、どこのですか?」と必ず聞かれたのが、「サブライム・バルキス」だった。バルキスとは、シバの女王。どこにもない、何にも似ていない、崇高な感覚を与えてくれるような香りで、甘ったるくなく、どちらかというと覚醒させてくれる効果があったので、仕事にも違和感なくなじんで使いやすかったのである。

でも、いかんせん、バルキスは玉座に鎮座する女王系^_^;、夜っぽい色気が足りないのですね。それが長所でもあるわけですが。夏の直前、恋の気配をまといたくなるような(あくまで気配ですけれどね(T_T))季節には、やはり官能的な刺激がちょこっとスパイスになる香りもほしくなりますね。

というわけで、「アフター・ミッドナイト」。調香師はエミリー・コッパーマンで、トップ、ミドル、ラストがしっかりと構築されている。ベルガモット、アンジェリカの根、ネロリ→イリス、レンティスク、ホワイトジャスミン→ラブダナム、ベンゾイン、アンバーウッド。

セクシーな気分になる艶めいた香りでありながら、しつこく甘ったるく残らないのもいい。意外と残り香があっさりと消えてしまうあたり、たとえるなら、ひと夏の情事系?

そういえば、6月に他界したレイ・ブラッドベリーが「ロング・アフター・ミッドナイト」でこんなことを書いていた。

But souls can’t be sold.  They can only be lost and never found again. (魂を売るなんてことはできない。魂はなくなるだけ。いったん失えば二度と戻らない)

ひと夏だけの軽いお遊びのつもりであっても、ひとたび魂を奪われれば、もう二度とかつてと同じ状態には戻れない。そんなオトナの覚悟をやわらかく包み込むような香り。

After_midnight

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