昨日は外気温35度を超えるかという熱暑のなか、南青山周辺で新しい仕事の打ち合わせ2件と取材。陽射しは文字通り肌を焼くほどの強さなんだけど、新しい仕事が始まり、仕事のアイディアが頭のなかに渦巻きはじめるときは、体中の細胞が再生されて活発に動き始めるみたいで、暑さがエネルギー燃焼を助けてくれる感じがする。単細胞というのはこういうのをいうんだろう。

取材はサライ連載記事のため、書斎館。

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万年筆ではあまりにもベタなので、インクについての取材。社長の赤堀さんにお話をうかがう。インクとその周辺グッズをめぐる歴史やインクのおもしろい使い方、書斎館をオープンしたときの思いなどなど、濃いお話をたっぷりうかがうことができた。

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いまでは絶版になっているめずらしい本もみせていただいた。万年筆についての夏目漱石の短めのエッセイが収録された小冊子とか。以下、漱石のエッセイから抜粋。

「ブリュー・ブラックの性来嫌な余は、わざわざセピヤ色の墨を買つて来て、遠慮なくペリカンの口を割って呑ました。其上無経験な余は如何にペリカンを取り扱ふべきかを解しなかつた。現にペリカンが如何に出渋つても、余は未だかつて彼を洗濯した試がなかつた。夫でペリカンの方でも半ば余に愛想をつかし、余の方でも半ばペリカンを見限つて、此正月『彼岸過迄』を筆するときは又一と時代退歩して、ペンとさうしてペン軸の旧弊な昔に逆戻りをした。其時余は始めて離別した第一の妻君を後から懐かしく思ふ如く、一旦見棄たペリカンに未練の残つている事を発見したのである・・・・・・・・」

「彼岸過ぎまで」の原稿と格闘する漱石の姿が目に浮かぶ(^^)v

詳しくは「サライ」本誌をお楽しみに。

それにしても心身が癒される都心のオアシスです、書斎館は。新宿やアキハバラではなく、南青山にある、というのがまたいいんだろうな。

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