Sims, Luckett, & Gunn "Vintage Menswear". 購入。スポーツウエア、ワークウエア、ミリタリーの「ほんもの」の古着をディテールまで詳しく写した、メンズウエアの大型写真本。

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汚れたりよれたり変色したりしている、タフな動きに耐え抜いた服の写真の数々には、かなりドキドキしてくる。たっぷり300ページあるし、保存版にしておきたい、よい資料ではある。

ただし。

ヨーロッパのヴィンテージクローズが多いのだけれど、東洋のものもあって、「???」と感じた服もあるのですね。たとえばコレ。「1940年代のジャパニーズ・アーミー トロピカルユニフォーム」と書いてある。スターウォーズのジェダイの騎士が着ているパーカは、ここからインスピレーションを得たんだって! 

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だけどだけど、右の正面写真、襟についている赤字に黄色い☆の国旗は、どうみてもチャイナではないだろうか…? 著者にとっては、日本も中国も同じジャパニーズ? でも、ひょっとしたらこれもまた当時の「日本軍」の制服だったのだろうか? このあたりの歴史認識が私には疎く、自分が無知なだけなのか、著者がまちがってるのか、わからなくなってきた。どなたか教えてください。

<追記>

……と書いてからまもなく、読者の方から回答をいただきました! コメント欄をご参照ください。博識で親切寛大な読者に恵まれた私は幸運です。心より感謝します。

5 返信
  1. sata
    sata says:

    いつも楽しく拝見しています。
    写真が小さく確かなことは申し上げられませんが、写真は陸軍の雨外套の一種で、☆は国旗では無く、階級章かとおもいます。(赤字に黄色とのことで、兵か下士官用でしょうか)
    共産圏だけで無く、帝国陸軍のトレードマークも星(五芒星)でした。(海軍は今とおなじ桜に錨)
    そして、階級章にも星が使われいます。
    ジェダイはともかく(?)当時の外套や制服にはやはり格好が良い物が多く、私もコートを作っていただくときなど参考にしています。
    ただ、構造が複雑なことがあり、テーラー泣かせだったりするのですが^^;

    返信
  2. かいしん
    かいしん says:

     sataさんがお書きになっている通り、襟にあるものは国旗ではなく、階級章かと存じます。赤地に黄色の星一つですと、大日本帝国陸軍の二等兵でしょうか…。二等兵にも立派な服が支給されていたということに少々驚いておりますが…。

    返信
  3. kaori
    kaori says:

    >sataさん、かいしんさん
    おお、さっそくのご回答をありがとうございます! 
    なんと、二等兵の階級章でしたか…。
    こんなことも知らなかったなんて
    お恥ずかしいかぎりですが、
    それ以上に、優秀で親切寛大な読者に
    恵まれたことを
    しみじみと幸運に感じます。
    心より感謝します。
    今後ともどうぞよろしくお願いします。

    返信
  4. エス
    エス says:

    こんにちは。いつも楽しく拝読させていただいております。
    皆さんが書かれているので特に付け加えることがありません(笑)
    戦前は将校や古参の下士官は官給品の軍服以外に、仕立て屋でオーダーした軍服も多かったそうです。
    写真のものは二等兵なので手が加えられていないと思いますが。
    今も海上自衛隊の一部の方々は横須賀や呉といった要港において、馴染みのテーラーさんを確保して制服をオーダーしているとのこと。
    イギリス海軍とサヴィル・ロウの関係のようですね。
    引き締まったシェイプは軍服と表裏一体の歴史と、こちらは中野先生の御専門でした…

    返信
  5. kaori
    kaori says:

    >エス様
    そうなんですね…教えていただき、
    ありがとうございました。
    軍服とスーツの関連のことは
    「専門」どころか、ごく表層的なことしか
    知りません。
    入り込んだらこれまた奥深く迷い込みそうで
    すね^_^;
    今後ともご教示よろしくお願いします。

    返信

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