いただいた「お年賀」のリンゴ。

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連想したのは、ハイネのことば。

「女はリンゴであると同時に、ヘビである」byハインリッヒ・ハイネ

ハイネはもちろん、あの「ローレライ」の歌詞を書いた詩人。ローレライは不実な恋人に絶望して、海に身を投げ、その歌声で旅人を誘惑して溺死させるというファム・ファタール。

男文化の解釈では、ローレライは悪女。でもローレライを悪女にしたのは、不実な恋人ではないかと思うのだけど。

女をリンゴにするのもヘビにするのも、お相手の扱い次第。

☆近藤朔風による「ローレライ」訳詞↓

なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる

うるわしおとめのいわおに立ちて
こがねの櫛とり髪のみだれを
梳きつつくちずさぶ歌の声の
くすしき魔力(ちから)に魂(たま)もまよう

こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根もみやらず仰げばやがて
浪間に沈むるひとも舟も
くすしき魔歌(まがうた)うたうローレライ

2 返信
  1. ショコラビッチ
    ショコラビッチ says:

    中野様
    遅ればせながら、
    明けましておめでとうございます。
    ブログは既にバレンタインデーの記事ですが、
    バレンタインデーの嬉しい企みとと新年2日目の『リンゴに蛇のイラストアート』が
    私の頭の中で“ユリイカ!”と響きました。
    中野さんがお年賀にいただいたという『蛇イラスト入りのリンゴ』は
    お年賀という日本で一番あらたまったお正月でさえも
    愛とエロスが含まれて、贈り主の方のセンスに脱帽です。
    今年は巳年ですが、
    『リンゴに蛇』ときたら、もちろんイブのリンゴで
    蛇にそそのかされてイブはリンゴを食べてしまったわけですが、
    そのリンゴもイブの胸になったといわれ、
    そんな旧約聖書のお話を連想したら
    『リンゴ』の贈り物に目がハートになりました。
    そして、中野さんが昨年、週刊誌に掲載された
    『私の取り寄せ便』「プラリネ」の記事で
    “A”のミルクチョコレートはシャンパンで
    “ブラックチョコレート”はカルヴァドスで。
    カルヴァドスって何?と調べましたら
    『リンゴを原料とする蒸留酒』。フランスのノルマンディー以外の地域で
    作られたものはカルヴァドスを名乗る事はできずアップル・ブランデー
    と呼ばれる。
    バレンタインデーにはイブのリンゴのお酒を飲んで、
    エデンの園から追放され、失楽園なら本望でしょう。
    “ブラックチョコレート”とカルヴァドスのマリアージュ
    お年賀のリンゴから、カルヴァドスにつながって
    バレンタインデー当日のお楽しみは
    ハイネの詩の朗読で
    “どや!顔”につきます。
    中野さんのブログは昨年以上に
    もう
    目が離せません。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >ショコラビッチさま
    いつもながら、インテレクチュアルな解読をありがとうございます。こういう読者がいるから、気が抜けませんし、もっとサービスしなくてはと発奮します。
    ヴァレンタインデーは例年通り、たんたんと仕事をして色気も水気もなくおわるであろうというドライな現実ではありますが、せめて脳内だけは瑞々しく過ごそうと思います^_^;

    返信

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