お会いしたことはなかった。

でも、お互いが書くものを通して、意見や感想を交換し合い、リスペクトしていた(少なくとも、私は)。

フェイスブック上でもフレンドで、情報は、惜しみなく与えてくれる人だった。だから、私もその二倍返しをするつもりで、調べたり、考えたり、書いたりすることができた。与えれば与えるほど、自分も友人も豊かになる。そんな理想的な関係を、周囲と築いていらした。

そんな緊張感を保たせる書き手にして読み手がいるからこそ、ぜったいに手抜きなんかできない、この人にバカにされるようなものを書いちゃいけない、と思って、がんばれるのだ、モノ書きは。

そのうち、お会いしましょう、などと言いながら、ついに「そのうち」はこないままになってしまった。まだ52歳か53歳。こんなに早く旅立たれるとは、夢にも思わなかった。昨年の12月にはとても快活な投稿をしていたのに。

天はなんで「いい人」から先に連れて行くんだろう。いま悔やんでも遅いけど、お会いしておくべきだった。機会ならいくらでも作れたのに。「そのうち」なんて、待ってたって、永久に来ることはないのだ。自分から「その時」をつかみにいかなくてはならないのに。

互いにいい刺激を与えられる、数少ない、とりかえのきかない書き手だった。

山口淳さん、ご冥福を祈ります。

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