ほぼ二日がかりで述べ700人分を超えるすべての学生のレポートに目を通しました。
これだけの人数になると、やっつけ仕事から、卒論になりそうな50枚ほどの大論文まで、ほんっとうにいろいろありますが、
私の授業はこれで最後という3,4年生のレポートに感激したので、その思いを伝えたい。

別紙で手紙を書いてくれたり最後に熱い感謝のメッセージが書いてあったりしたものが多く、涙涙涙しています。伝えたかったこと以上のことを受けとめていてくれたことがわかる、これほど嬉しいことはありません。ほんとうにありがとう。

すぐには役に立たなそうな「中野ファッション学(笑)」を通して考えてもらいたかったのは、社会や他人とどうかかわっていくべきなのか?社会の中での自分をどんなふうに形づくって(=fashion)いったらいいのか?ということに尽きるかもしれません。

唯一の正解がなく、正解があったとしてもそれがつねに時とともに移ろいゆくからこそ、考える手がかりとしての豊富な歴史の事例がある。

「ファッション・ヒストリアン」として書いたり話したりしている私の関心も、結局はそこに行きつきます。歴史のマニアックな知識は、大切ですが(細部にこそ真実が宿ります)、モノやデザインや流行事象そのものよりもむしろ、そんなこんなの史実を生んだ人間の心の動き、そっちが知りたい。ほかならぬ、今この時代を生きている人の、現在と未来のために。

毎回、ゲスト講師として来ていただいた綺羅星のような友人たちも、学生にとって(私にとっても!)大きな刺激となっています、心から感謝します。今後ともあたたかく見守ってやってください。

Today_will_never_come_again
「今日という日は二度と来ない。あなた自身がだれかの幸せの源になりなさい。友として振る舞いなさい。誰かを励ましなさい。お世話をする時間をとりなさい。あなたのことばが、人を傷つけるものではなく、癒しとなるように」。

きつくても言うべきことを言おうと決心していた矢先に、FBウォールで目の前に流れてきたことば。いつもなら暑苦しいのはスルーするんだけど、今日はしばらく見つめてしまいました。専門家のいろんな助言に従いかけたけど、私にはやはりこういうやり方が似合うな、というかしっくりくる。世間の99。9%に有効な処方箋でも、わたしにはムリということがある。わざわざ人を落ち込ませる言葉を発する必要はない。それで消えていったりするものであれば、それまでのこと。

2 返信
  1. ぶんぶくちゃまが
    ぶんぶくちゃまが says:

    今のままで良いのか?、踏み出せないまま、迷いながら、あっという間に5年の月日が、経ってしまいました。「東大な人」のインタビュー記事を読んで、中野先生に対するイメージが、180度、変わりました。それと同時に、落ち込んでいる自分と同じように、活躍されている先生にも、いろいろなプロセスが存在したのだと想像しました。現状のつらさに耐えられなくなった時、インターネットの力を借りて、先生の言葉に励まされております。いつも、ありがとうございます。周囲の言葉に傷つき、遠く離れた人の言葉に、癒されております。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >ぶんぶくちゃがま さま
    メッセージありがとうございます。
    お力に、少しでもなることができれば
    とてもうれしいです。
    イメージが180度…ってどんなイメージ
    からどんなイメージに変化したのかわかりませんが(^_^;)
    私もまた、読者がいてくださることで
    力になってもらっています。
    ほんとうにありがとう。

    返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です