皮革産業資料館副館長でもある稲川實さんの『西洋靴事始め』(現代書館)をご恵贈いただきました。ありがとうございました。労作の刊行、まことにおめでとうございます。

「江戸時代の人たちは、異人の履いている踵のある靴を見て、自分たちのように開放的な下駄や草履が履けないのは、彼らの足に踵がないからだと本気で信じていた」

…って笑い話のようなホントのような。

おしゃれな男たちは、着物姿に、まずは足元から西洋靴を合わせていた…。そんなエピソードから、がっつりと専門的な製靴産業の歴史まで。貴重な資料、具体的なエピソードを織り交ぜながら、手堅く専門的にまとめあげられています。日本における靴づくりと靴をめぐる文化について、まじめにお勉強をしたい方におすすめです。

昨日、遅まきながらiPhone 5に機種変更をした。スマフォはもう身体の一部みたいになっていて、それこそ「ないと困るもの」。コレを持っていなかったときは、ないのがあたりまえだったのに。靴だってそれと同じかもしれない。西洋靴がなかった時代には、ないのがあたりまえだったのだ。今は「ないと困る」。あってあたりまえのものになっている。

なかった時代のことを時折思い返すことは大切ね。「いないと困る」ほどになっている人との関係を考えるとき、「いなかった時代」の自分を思い出すことが重要になるのと似てますかね(笑)。

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