久々にわくわくする本がまとめて届く。研究(=仕事)のための本だけど、同時に尽きぬ喜びの源。The Dandyは、ダンディもののなかでは、実に久しぶりにめぐりあった関心のどまんなかのホン。

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Andrew Bolton, punk: chaos to couture.  Nigel Rodgers, The Dandy. 山本耀司「服を作る」。

耀司の本をめくり始めたら、読みやすい(空白多め…いまの日本語の本はみんなその傾向にあるけれど)こともあって、あっという間に全部読んでしまった。いかん。でもスルーできない次のセリフ。

「服作りに対する思いはまったく衰えることがありません。坂口安吾じゃないけれど、命と引き換えにものを作っている。自分のさだめに自分を捧げている。そういう風に決めてしまえば楽です。

僕は服を作るモンスター。だって頭より体が反応するんですから。仮縫い中にも、新しく作った服をモデルが着て出てきた瞬間、無意識のうちに体が反応することがあるんです。

パリの広報の人間が撮った一枚の写真があります。名付けて『フライング・ヨウジ』。服に近づこうと思って、本能的に動いたんでしょう。椅子から立ち上がった瞬間の写真ですが、足も地についていない。宙に浮いてるんです。

こうして動物的な反応をしている間は、僕はデザイナーとして大丈夫だ、と信じています」

自分のさだめに自分を捧げる。悪あがきせず、こういう風に決めてしまえるかどうかということが、ナニモノカになろうとする人にとって、実はいちばん重要なことなのかも。

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