久々にずしんと重厚な歴史ミステリー映画。DVD。ローランド・エメリッヒ監督の「もうひとりのシェイクスピア」、原題がAnonymous.

シェイクスピアが実は名誉だけにちゃっかり便乗したお調子者の一俳優だった! で、真実の作者は…? エリザベス女王をめぐる人間関係や当時の政治の新奇な解釈に酔いしれる。衣装もセットもいい。衣装に関しては、オリジナルな解釈もちらほらと。

エリザベス、チューダー、オクスフォード伯、ロバート・セシル、サウザンプトン伯、エセックス伯、クリストファー・マーロウ、ベン・ジョンソン、ローズ座、ジェームズ1世……なんていう固有名詞に血が騒いでしまう方には超お勧め。(逆に、史実をまったく知らないと、キビシイかもしれません)

それにしても、シェイクスピア(この映画を観ちゃったあとでは、「仮にこの人を作家としとく」という見方しかできなくなりますが^_^;)の韻文の完璧さときたら。やはり耳から聞いて美しいように書かれていますね。言葉の力に、金縛りになる。

Though our story is at an end, our poet’s is not; for his monument is everliving. Not of stone but of verse. And it shall be remembered. As long as words are made of breath. And breath of life.

「映画は終わりますが、詩人の物語は終わりません。石ではなく、言葉で作られた彼のモニュメントは永遠に生きます。そして記憶に残ります。言葉が息から発せられるかぎり。そして息が命から発せられるかぎり」(最後の「語り部」のセリフ)。

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DVDの下にあるのは、今日届いた本。Kate Irvin, Laurie Anne Brewer, Artist Rebel Dandy: Men of Fashion. 現代のマテリアリズムにまで考察を及ぼした、これもワクワクする本。ちょうど今、原稿にしようと思っていた伝説の日本人ダンディも紹介されていたので、超ラッキー。人を見る視点は多ければ多いほうがいい。

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