朝日新聞26日付夕刊、沢木耕太郎「銀の街から」に「クロワッサンで朝食を」評。

この映画はとにかく、内容よりもなによりも「85歳のジャンヌモロー」の衝撃が大きかったのだが、そのあたりのことを的確な表現でまとめてありました。さすが!

「…たとえ往年の彼女を知らない観客が見ても、これはただ者ではないという印象を受けるに違いない凄みがある。『老醜』に近い風貌とスタイルをそのままさらけ出しながら、彼女自身の華麗な過去と、癖の強い富裕な老女という役柄の過去とを巧みに重ね合わせることで、無残な神々しさとでもいうべき不思議な輝きを発している」

そうなんです、たえず重ねて見ていたのは「死刑台のエレベーター」の頃のジャンヌ・モロー。

映画の中では、鏡の前でジャンヌ・モローが顔を引き上げてみたり、元愛人を誘惑しているのに「なにしてるんだ?」と言われてみたり、イタくてつらいシーンも多々。老いは滑稽でもある。そのあたりをジャンヌ・モローは案外、おもしろがって演じてるんだろうな。「無残な神々しさ」という表現には、深い味わいがありますね。

老いについてはあんまり深く考えたことはなかったが、この映画では真正面から突き付けられた感じ。私にしても、「BBA」と呼ばれる世代。本人は若いつもりでも傍目にはイタイというか、みっともないことが多々あることを自覚して、謹みをもって、控えめにふるまうべき、と厳しく自戒。(楽しいことがあるとすぐ忘れるのよね…(T_T)…)

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