いくつもの媒体から同じお題をいただくことがある。そのときの課題は、「いかに同じテーマで、複数の媒体で、マンネリ感なく、書き分けるか?」 同じテーマで、違うネタを使って、異なる印象を与えるような書き分け。これがけっこう、鍛えられるのです。違う角度からひとつのものごとを見れば、あっちで書いてることと、こっちで書いてることが矛盾することがある。矛盾するのが人間だと思いながらも削がれていくような疲労。クリアできれば、達成感も大きいんですけどね。

さてさて、「アルチザン&ペンハリガン」合同新作香水発表会リポートの続きです。ペンハリガンの新作は、「アイリス プリマ」。

イングリッシュ・ナショナル・バレエとのコラボ作品で、調香師はアルベルト・モリヤス。

使いこんだトゥシューズ、劇場、リハーサルスタジオやその廊下…。厳しい訓練をベースにした華やかなバレエのイメージが広がっていく。

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プレゼンテーション会場には、チャコット製作の衣装が華を添えていた。「ドガ展」に合わせて作られたバレエコスチュームとのこと。

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さきほどのが香りの芸術とすれば、こちらは、香りの舞い。ベルガモット、グリーンアンバー→アイリス、ジャスミンサンバッグ→レザー、バニラ、サンダルウッド…。秋冬にふさわしい、高い格調で、しっとりと周囲を包み込むようなフレグランス。バレエというより、スーツに合わせたいなあ。

おみやげは「とらや」の半月型どらやき、Penhaligan’s の刻印入り!

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最近の意外なヒットのひとつに、ペンハリガンの「ヴァーラ」がある。私の中では「イギリス領インド」というイメージで、第一印象が、つかみどころない感じ。いかにもインドという強いスパイス香はないんですよね。これといった香りの特徴を描写できない。好きでもきらいでもない。だからこそ、つい心をゆるして立ち止まりたくなるような、あとから「くる」魅力がある。これにアルチザンの「カーマスートラ」シリーズを重ねると最強「ベルエポックの英領インド」ですね(←あくまで、虚構のイメージ^_^;)。予想される印象を裏切って、どちらかといえばさっぱりとしているのが、ポイント。

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だいたい、ベタなセクシーイメージをなぞるセクシーというのは、すぐに慣れて飽きるか、鼻についてきたりしますね。さらさらしているほうが、長くつきあえる。無色透明のさらさらとした人になりたいものです。

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