入江敦彦さんの新刊。『英国のOFF 上手な人生の休み方』。

ロンドン在住の入江さんのエッセイと、写真から構成される美しい本。住んでいる人にしかわからないような、「ティピカルな観光地ではない」スポットの紹介が新鮮です。ありきたりではない英国人論。
日常の延長にあるさまざまな「OFF」がなんとも心地良さげで素敵です。とりわけほほえましかったのが、「太めの男3人で丸一日かけて一年分のジャムをつくる」の図。

日常的で独創的な(たとえなにもしなくても)非日常の描写ばかりではなく、最後にはグランドツアーにまで言及し、きちんと文化論、英国人論(しかも京都人の目から見た)として収束しているのが、さすが。

それにしても自分はと振り返ってみるに、ずいぶんと長い間、まともに「OFF」というものを味わった記憶がない。ラクなのとたいへんそうなのがあったら後者を選んでしまう、という自分でもどうしようもない性格のためか。いやジャムづくりだってたいへんなことにはちがいない。入江さんが紹介する人々のようにさらっとOFFを楽しめるのは、ほんとうに豊かな人生という気がする。

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