人を褒めるのはいいことであるし、褒められるとうれしい。たしかにそれはまちがいない。

万人に対して無難に平和におつきあいをしていくには、褒め合っておくにかぎる、のかもしれない。

ただ、社交の場で、あまりにもお互いにほめあってる状況というのに慣れてしまい、いいかげんそれに疲れてきたりすると、つい、思い出すのである、ウォリス・シンプソンの究極の超大物一本釣りテクを。

英国皇太子エドワード8世と初めて会った時の会話。

「セントラル・ヒーティングがなつかしくはありませんか、ミセス・シンプソン」

「残念でございますわ、殿下。私、殿下にはなんだか失望させられましたわ」

「どういうふうにでしょうか、ミセス・シンプソン」

「プリンス・オブ・ウェールズなら、もっと独創的なご質問があると思っていましたわ」

周囲も一瞬真っ青になったというこの会話で、褒められることがあたりまえな英国皇太子のハートを鷲掴み。

褒めて相手をいい気にさせろというマニュアル信奉は、いいかげん経験を積んだら、捨てましょう。

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