実は原作(しかも翻訳すら)読破を挫折してあきらめていたプルーストの「失われた時を求めて」。

邪道もいいところですが、漫画版で。

主人公とアルベルチーヌの、複雑で曖昧で不可解ながら普遍性をもつ関係の描写が興味深かった。

主人公がアルベルチーヌを一途に追っているときには翻弄されて傷つくことばかり。でも時が経って、二人とも成長し、もうアルベルチーヌを愛していないと思っているとき、あっさりと向こうからやってきて手に入る。でももう愛していないから余裕で優越の振る舞い。そのほうが実はアルベルチーヌが夢中になっている。

その後の展開も「あるある」だらけ。当時の社交界の、ファッショナブルではありながらどろどろで退廃的な雰囲気も伝わってくる。

時間がたっぷりある大学生はぜひ、原作に挑戦してくださいね。といいながら、長男は「古典」はほとんどこの漫画シリーズで読んでいるらしい(~_~;)

時間はどんどん「失われて」いく。深く確かに生きていた、という瞬間を積み重ねたら、書き留める。また生きる。アクション&リフレクションにも通じますね。その繰り返しで、虚しさも少しばかりは軽減されるのかもしれない。

To live is the rarest thing in the world. Most people exist, that is all.  by Oscar Wilde.

(生きる、ということはまれである。ほとんどの人は、ただ存在しているだけ)。

前者を選べば、満身創痍になります。Are you ready? とアジりたくなる反面、現実問題としてあまりにも矢面にたちすぎると、存在しているだけでハッピーじゃないかと思うこともあります・・・。

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