昨年夏に、練馬区立美術館で開催された鹿島茂コレクション展の図録兼書籍。圧巻です。収められている作品の量・質もすばらしいし、マニアックな解説で、見る目を鍛えられる。冒頭の鹿島先生の文章も読み応えあり。

それにしても、これ全部鹿島先生のコレクションなのか。情熱の総量と濃さが桁違い。もう誰も超えられないレベル。


もう一冊、鹿島先生本。なんと潮出版から。「パンプキン」連載をまとめた本だそうです。大きな活字で、ルビがたくさんついている。これからの時代を幸福に生きるための道徳を若い女性向けに説いた本。

とはいえ当然、若くない女が読んでも学ぶところ大。真の「欲得ずく」行動の解説と奨励に賛同。利他行為はめぐりめぐって自分の身に良いことが起きる。そのような、迂回的な欲得精神のすすめ。

そういうほんとうに自分のためになる迂回的欲得精神に基づく利他行為って、いわれてみれば、日頃自分がやっていること、そのまんまだなあと思いながら読んでました(^_^;)。他人に喜んでもらえるように尽力していれば、結局、巡り巡って、思いもよらなかった幸運が降ってくる。我執や我欲を捨て去ったほうが、結果として、自分の想像などを超える縁に恵まれ、幸せを感じられる。はじめっからそんな結果を求めたわけではないけれど、利他を心がけていたら、何十年か経った時に(!)、結果としてそうなることがわかる。若い頃はそれこそ80年代の「欲望は善」全盛時代だから、そうじゃない考え方のほうがかっこいいと思っていた。試行錯誤を経て、今の考え方にしっくりと落ち着いている。

他人に喜んでもらうべく+アルファのサービスを。これは積もり積もって、いつの日か想像もしなかった天からのギフトとして返ってくる。返ってこなくても、習慣になると、けっこう気持ちがいいものよ(笑)。たとえジコマンといわれようと、表情がすっきりする。すると、会う人がよい反応を示してくれる。結果、良い循環が起きる。

これがたぶん「情けは人のためならず」。(=自分のため)

逆のことをすればそれなりの循環を招く、と思って言動の戒めともしなくてはね。「気」は循環する。自分発の「気」だけは戻ってきても好ましいものを発していたい。

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