朝日新聞15日(土)付、「逆風満帆」、堀江貴文さんの巻1。

★☆★以下、ダイジェスト

「自分の中にプライドというか・・・・・・いい人と思われたくなかったというのがあるんです。パブリックイメージって結局表面的で、ハリボテでしょ。そういうふわっとしたところでいい人と思われても気持ち悪い。ちょっと嫌なやつだと思われていて、でも会ってみるといいやつだ、ぐらいな感じがよかったんです」。

 堀江は自他共に認める「人見知り」でもある。会話中たびたびスマホに目を落とすのは人と目を合わせるのが苦手なせいだが、尊大と思われることも多い。「意外にいい人」とは実際、堀江に会った多くの人が漏らす感想だ。

しばらく取り調べを担当した刑事にこう言われた。「きみ、偽悪者だね」。

「完全に変えなきゃいけないとわかった。偽悪者だからこそ検察にも狙われた・・・・・・彼らは大衆の敵をたたくところがあるから・・・・・・。偽悪者だから、本を書いたり提言したりしても伝わらない部分がある」。

「これまでの本がファイティングポーズだったとすると、今回は犬がおなかを見せるように、恥ずかしいぐらい無防備にさらけ出しています」。

☆★☆

偽悪者ゆえにたたかれたという構図、オスカー・ワイルドを連想した。大衆は、いつだって、偽悪のファイティングポーズの奥にある知性とかプライドとか良心とかシャイネスを理解しない。(オスカー・ワイルドは、すべてを貧しい人にあげてしまって自らはみじめに引き倒された王子の銅像の物語、『幸福の王子』の作者でもある。ワイルド裁判の記録を読めば、彼の善良さと自己に対する誠実さはほとんど自明。)

レトリックも通用しない。ストレートでわかりやすい、シンプルでフィールグッドな言説に支持が集まっているという現実。フィールグッドもたまにはいいけど、そればっかりでは、不健康だし気持ち悪い。

(とくに堀江さんの味方でも敵でもありませんし、堀江さんのことをよく知るわけでもありません。念のため)

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