月曜に久々のルパランでした。「お任せ」して出していただいた、ジャック・ローズ。カルヴァドスとざくろのカクテル。以前も一度作ってもらったが、グラスが違うとまったく印象も違う。写真ではいまひとつ鮮やかには出ませんが、暗闇に深紅が浮き上がって目にも麗しい。

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ジャック&ローズといえば、すぐ思い出すのは「タイタニック」の二人なのですが。

(前にもたしか書きましたが)このクラシックなカクテルは、ヘミングウェイの「陽はまた昇る」に出てくる。パリのクリヨンホテルで、主人公のジャック・バーンズが、レディ・ブレット・アシュレーを待つ場面。

ジェイクと、奔放なブレットの微妙な関係が、オトナというか、今の表現を使えば「こじらせている」というか。表向き奔放にふるまうブレットが隠す孤独を理解するジェイクと、ジェイクがそれを理解していることを知っているブレット。お互い深い理解者どうしであるがゆえに、決して結ばれない。渋。

“Oh Jake," Brett said, "We could have had such a damned good time together."
Ahead was a mounted policeman in khaki directing traffic. He raised his baton. The car slowed suddenly, pressing Brett against me.
Yes," I said. "Isn’t it pretty to think so?”   

ブレット:「ジェイク、一緒に楽しいときを過ごすことができたかもしれなかったのに」

ジェイク:「と考えるのはすてきなことじゃないかい?」

<could have 過去分詞>。できたかもしれなかったが実際には実現しなかった、ということをあらわす構文。年を重ねるということは、これが積み重なっていくということでもありますね。

ヘミングウェイつながりで、ファッション好きの方におすすめ本。


ヘミングウェイが愛したファッション、身の回り品を解説した本。昨年急逝した山口淳さんによる力作の文庫版。Life is too short. 人との関係においてはさておき、少なくとも仕事においては、<could have 過去分詞>は、できれば少ないほうがいい。

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