ジェーン・スーの「私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな」(ポプラ社)。

タイトルからセンスがいい。結婚する機会があればしたいとうっすらと思っているけれど実は独身生活が楽しくてやめられない未婚のプロのお話といえば、傑作「負け犬の遠吠え」を思い出しますが。あれは「負け犬」という表現ゆえに理不尽なバッシングも受けてましたが、こちらのほうは誰にも反感を買わないように上手に書いてます。おもろい。

101の地雷のうち、誰にとってもいくつかは「あるあるある」なのかもしれません。

「自分に自信がなく、せっかく好きな男が出している愛情の周波数をきちんとキャッチできていない場合。自信がなさすぎて、それを否定することまである」。ありますね、何歳になってもやりますね。

劣等感、自信のなさ、必要以上の卑下もエゴの裏返し。そんなのは他人にとってはどうでもいいことだ。客観的に過不足ないよう自分を「演じる」のはほんと、至難のわざである。

「自分の見え方を人に委ねない(自分が見てほしいように見てくれないと怒る)と、いつまでたっても心がざわついたままです。自分自身さえうまくコントロールできないのですから、人の目までプロデュースできないのは、当然と言えば当然でした」

そんなこんなの分析、シャープですね。文体も軽やか。「真の女子力」に関する至言もあり。

「未婚のプロが思う、真の女子力とは、好きな男と付き合うまでに寝ないこと」。

ただ、地雷をすべて避けようとすると、結果的に「人にも関係にもコミットしない人」になるおそれあり。他人の機嫌に左右されることのないそのサラサラ感もまた快適とはいえ。

女性の本音モノでもう一冊。


池松江美さんとは、辛酸なめ子さんの「本名」。男は、興味のない女にはとことん冷たく残酷だ。これはひしひし実感する。Busu でBaBaAと認識されたら最後、存在は「無」以下である。その具体例があまりにも生々しく書かれるので、読後感は必ずしも明るくはない。というか、ここまで暴くか……とどよーんとなる。そんな怖いものみたさの面白さがある。

2 返信
  1. たけい
    たけい says:

    男は興味がない女にはとことん冷たい。
    あーこれは、確かに男の悲しいさがですね。
    でも自分の経験からすると女も興味のない
    男にはかなり冷たいです。でも残酷なのは
    やっぱ男ですかね。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >たけいさま
    (^_^;)男性の正直な反応ほどわかりやすく残酷で恐ろしいものはありません…。池松さんの小説はそれを警戒するあまり、ねじれにねじれた自意識がデフォルメで描かれていますが。

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