イタロに乗って、ミラノへ北上。イタロとは、フィアットの会長とトッズの社長が共同出資して作った鉄道会社が走らせる特急電車。私鉄ですね。塗料の赤はフェラーリの赤と同じものを使っているらしい。内装もスタイリッシュで、なんといってもwi-fi無料というのが助かった(イタリアのホテルではすべて時間制で高く課金されました)。

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待合室までスノッブな感じ。スタッフもみな赤い制服。

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ミラノの中心部はショッピングをする人でかなりの混雑。LEONで見るような、リッチなおやじと若いモデル風美女のカップルというのは都市伝説かフィクションだと思っていたが、ほんとうにごろごろ歩いていたので、お前は場違いと言われているようで居心地が悪かったです(笑)。結局、人と街を観察することに終始して、何も買わず。基本的にあまり買い物に時間を費やすことが好きではないのですね。日本でも、「ウィンドウのあれください」で、試着せずに買うこと多々(~_~;)

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日本と比べると、ショッピング街での男性比率が高いように見受けられました。

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何度か遭遇した武装軍団。ローマでは黒い制服の武装警察を見ましたが、ミラノでは、オリーブドラブのアルファ・ロメオに乗ったベレー帽の武装警察に目が釘付けになりました。車体に見える文字はGuardia di Finanza、経済事件専門の武装警察ですね。税務署からこの出で立ちでやってこられると思うと恐怖ですね。イタリアでは税務署がマフィアと闘ってきた歴史があって、武装する必要があるのだとか。そういえばイタリア系マフィア、アル・カポネも脱税で挙げられてましたね(アメリカの話ではありますが)。ベレーのかぶり方も決まりがあるようで、角度や密着度がばしっと統一されています。

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少し中心部をはずれると、八重桜が満開。

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ミラノでは中心から少し離れたプリンチッペ・ディ・サヴォイアというドーチェスター系のホテルに。

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どこもかしこも「ポッシュ」というか、フィレンツェの重厚ラグジュアリーとはまた異なる、モダンでスノッブな今どきミラノテイストで圧倒されました。バスルームも当惑するほど広く、アメニティはアクア・ディ・パロマ。

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ホテル内のスパにはこんなテラスもあり、ミラノ市内を見渡せる。サウナはハーブミストとドライ、二種類あって快適だったのですが、男女兼用で、バスローブをフックにかけておくことで、「誰かが入ってるのかいないのか」を察して行動せよ、という仕組み。

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イタリアのホテルは、そういえば、どこもアメニティとして歯ブラシを置いていませんでした。ほかはありとあらゆるアメニティが充実しているのに、歯ブラシセットだけが、ない。客室係にお願いすると、デンタルフロスまでついた立派なセットを持ってきてくれましたが。日本の旅館が「なにはなくとも歯ブラシだけはサービス」するのと、対極にありますね。

ここのホテルのレストランもモードな装いの笑わぬ美男美女(笑わないこと、これかっこよさには重要なのかもですね)であふれ、動くファッション誌のように楽しませてもらいました。

などなどと書いててなつかしきデジャブ感。そういえば30年ほど前、私は「レジャーアサヒ」の旅行ライターとしてデビューしたのであった。メキシコ、グアム、沖縄、奄美、国内温泉地などなど、旅しては書く、ということが天職だと思っていた時期があった(笑)。天のはからいで原点に還らせていただいた気分です。

ダイナースクラブさま、アリタリア航空さまに、あらためて心より感謝します。

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