・「Signature」6月号。写真の美しさはいつも圧巻。巻頭エッセイ、伊集院静「旅先でこころに残った言葉」、今回もシブいです。

身分不相応な贈り物をしてはいけない話とか、では素敵な贈り物とはどんなものかみたいな話が続き、最後に田辺聖子さんの話で結ばれる。

「『私は戦後ほどなく作家になって、その頃は戦争で、夫を、家族を、恋人をなくした女性がいて、その人たちを元気づける小説が書きたかったの』 作家の何たるかが学べる一言である。人間には本当に必要なものがある。それを提供できる仕事を、本物の仕事というのではないか」

なんだか下向いてすみません、とあやまりたくなるような( ;∀;)

・藤巻百貨店内の、「ありがとう藤巻幸夫」コーナーに、メッセージを寄せました。ほんとうに多くの方々と真剣に向き合った人だったのだなあ…と感慨をあらたにしました。公に語らなくとも、百貨店でセレクトされたものを作っているそれぞれの方が、またそれぞれ違う藤巻さんとのストーリーを秘めていらっしゃるのだろうと思います。

藤巻さんはあんまりコンプレックスを感じさせない人だったなあ。というか、自分のことはどうでもよくて他人のことばかりを気にかけている、みたいなところがあり(本当はそうでないとしても、常にそう見せていた)、それがおそらく人望の秘訣だったのかな。

他人が必要なものを提供できる仕事。他人を喜ばせるホスピタリティ。理屈でわかっていても、現実にそのように気持ちを切り替えるのはかなり難しい。だからこそ、そうできる人がホンモノとして生き残ったり語り継がれたりするんでしょうな…。道遠し。

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です