『イヴ・サンローラン』映画公開記念講座のご案内です。

9月3日、池袋コミュニティカレッジにおいて、イヴ・サンローランの仕事と時代、彼をとりまく人々を徹底解説します。

以下、コミュニティカレッジHPより。

Web、電話申し込み(03-5949-5481)、コミカレカウンターにて承り開始いたします。
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_688180.html

申し込み方法:http://www.7cn.co.jp/7cn/culture/cc/info/index.html
会場案内:http://www.7cn.co.jp/7cn/culture/cc/setsubi/index.html

ハイブランドの創始者にして、天才デザイナーの美意識と時代を徹底解説!

ファッション史から最新モードまで幅広い視野を持つ中野香織がブランド公認映画『イヴ・サンローラン』をファッションから徹底解説します!
その美意識や生きた時代について映画の魅力をより深く味わえるお話が満載。
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『イヴ・サンローラン』映画鑑賞券1枚、マスコミプレス(非売品)、クリアファイル付
★トーク終了後、『シャネル、革命の秘密』中野香織監訳書(ディスカヴァー21刊)の販売・サイン会を行います。
画像:(C)WY productions-SND- Cinefrance 1888 – Herodiade- Umedia  配給 KADOKAWA

映画公開記念!もっと知りたい モードの帝王 イヴ・サンローラン(服飾史家 エッセイスト/明治大学国際日本学部特任教授特任教授  中野 香織) 映画公開記念!もっと知りたい モードの帝王 イヴ・サンローラン(服飾史家 エッセイスト/明治大学国際日本学部特任教授特任教授  中野 香織) 映画公開記念!もっと知りたい モードの帝王 イヴ・サンローラン(服飾史家 エッセイスト/明治大学国際日本学部特任教授特任教授  中野 香織)

曜日・時間帯 第1水曜 19:00~20:30
開催日 9/3
回数 1回
講師
服飾史家 エッセイスト/明治大学国際日本学部特任教授 中野 香織
備考 映画『イヴ・サンローラン』9月6日(土)より全国ロードショー
公私共にサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェ氏が全面協力し、イヴ・サンローラン財団所有の貴重なアーカイブ衣装の貸し出し許可を得て制作された、ブランド公認の本格的伝記映画。その華麗なキャリアと人生の喝采と孤独を描いた感動作です。
体験・見学 体験・見学はできません
お問い合わせ

03-5949-5481 

 

 

ジェレミー・アイアンズ主演「リスボンに誘われて」、一足早く拝見しました。

ひょんな偶然から女性を助けた、枯れた初老の教師が、
導かれるまま、地味な生活を放棄してリスボンを訪れ、
本に書かれた革命の記録をたどるうちに
自分の人生も花開かせていく…という静かでリアルな大人の物語。

豪華キャストです。ジェレミーのほかに、シャーロット・ランプリング、
クリストファー・リー、ブルーノ・ガンツ、レナ・オリン、
メラニー・ロラン、ジャック・ヒューストンなどなど。
監督は「ペレ」などのピレ・アウグスト。

地味地味地味~(しつこい)な語りなのですが、あとから
ボディブローのようにきいてくる。

ベストセラーの映画化とあって、ことばが詩的で美しいです。

「人生の方向を決定的に変える革命的な瞬間というのは、
劇的なものではない。むしろ、信じられないくらい静かに訪れる」

そんなものです、たしかに。

革命は、いつも静かに訪れる。地味な生活のなかに、かすかな変革の声を聞き取ろうとする者だけに。

気になる人の一言が気になったら、聞き返しましょう。「いま、なんて言った?」と。

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「リスボンに誘われて」

監督:ビレ・アウグスト
出演:ジェレミー・アイアンズ、メラニー・ロラン、ジャック・ヒューストン、ブルーノ・ガンツ、シャーロット・ランプリング
原作:パスカル・メルシエ「リスボンへの夜行列車」(早川書房刊)
配給:キノフィルムズ
(c)2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.

9月13日、Bunkamuraル・シネマほかにて全国ロードショー

弟のK大学医学部教授就任祝い&母の喜寿祝いの、ささやかなファミリーの会、箱根のザ・クラシック「富士屋」ホテルにて。

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私が断念した医学部(←「Flash」記事)に、姉の無念を晴らしてくれるかのように入学した弟は、「内科」や「外科」など開業につながる分野を選ばず、「地球の病を治したい」と言って「もっとも儲からない」領域へ。長い間、イタイイタイ病の研究を地道に続けてきました。その葛藤や苦労を知るからこそ、喜ばしさひとしお。

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箱根の森の緑が目に沁みる。

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東京ミッドタウン、21-21デザインサイトで「イメージメーカー」展開催中。土曜日は鑑賞がてら、舘鼻則孝さんのトークショーにうかがいました。

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ひと月前ほどアトリエにインタビューにうかがったばかりですが、オフィシャルなトークもまたたしかなボキャブラリーを駆使してすばらしかったです。アートを超えて普遍的な結論にまでおとしこめる力量は、かなりの成熟を感じさせますが、28歳なんですよね。アンファンテリブル。

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ヒールレスシューズのインスピレーション原になった高下駄も、舘鼻目線で制作。ぽっくり。円形を二つに割って左右のゲタになるが二つそろえると絵が完成する。鈴までついている。歩くと鈴の音がする。

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かんざしの彫刻は、「富山チーム」こと、富山は高岡市の鋳物関係者とともに作っている。「引退のスキを与えないように発注し続ける」という、職人さんに対する舘鼻さんの優しさがいい。富山の職人は微妙な敗北感を抱いているけれども、舘鼻さんは腕のいい職人を探し求めて富山にたどり着いたのだと彼らに告げる。コラボというよりもコミュニケーション。この関係が作品に血を通わせる。

それにしても、この彫刻の英語のタイトルがHairpin(ヘアピン)。まあ、間違いではないでしょうが(^-^;

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これも職人技が光る作品。純銀を特殊な塗装で加工してある、「ムサシガワさんの工房」と言っていたがどこだろう。上ふたに太陽が描かれ、その下へ順次、雲、雷、雨粒、海へと続いていく。飛行機がない時代、雲の上は神の領域だった。「雲の上にはいつでも青空」ということを人は知らなかった、という舘鼻さんの指摘にはっとする。

ヒールレスシューズで世に出る、ということになったときに、彼は、他に作っていたドレスやバッグなどをすべて引っ込めたという。「どういう存在で有意義になれるのか?」 その打ち出し方を取捨選択するという戦略的姿勢にも感心。(比べちゃいけないが、私にはまったく欠如している姿勢…イタタタ)

香水講座にゲスト講師として来ていただいた地引由美さん(左から2ばんめ)と、フレグランススペシャリストの村岡輝子さん(左)もお誘いしました。舘鼻さんを囲んで記念写真。3人でミッドタウンを歩いていたら知人に遭遇、「君たちは美術館のショーピースか」とからかわれましたが、香水関係者って、言われてみれば確かに、どこか浮世離れしたところがありますな…。

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アイデンティティ×コンテンポラリー=トラディショナル・ジャパニーズ。トラディションとはあくまで未来から見たトラディション。それを作り上げるのは今この瞬間を生きる私たち、という力強いメッセージは、多くの人と共有したいテーマです。

2014 S/S シーズンも終わりに近づき、プレゼミ生たちのたっての希望で、打ち上げを兼ねたフィニッシュは制服ディズニー。

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絶叫系アトラクションはひととおり踏破。20歳の体力って半端ない(^-^;

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ノリがよい学生たちで、待ち時間もまったく退屈しなかった。最後クローズに近くなったところでスプラッシュ系アトラクションに。私は「濡れないコース」を選んだはずが完全に裏切られ、真正面から滝のなか。なんなの(T_T)といいながら二度目は完全ずぶ濡れコース。全員水浸しになり、不思議な一体感に包まれて盛り上がる夏の夜。

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ここまで愛してくれるから(^-^;、私も限界超えでがんばれるのです。爆笑の後、じーんときたうしろ姿。値札がすけて見えるのがご愛嬌。みんなほんとうにありがとう! 

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それにしても、当初かなーりコスプレ感の強かったJK制服でしたが、数時間着て歩き回っているうちにすっかりなじみ、明日もプリーツスカートにアイロンあてて着ていこうかという勢い(近所メーワク)。 慣れとはおそろしいもの…

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制服ディズニーのなにが楽しいのか? やってみてこそわかることもある。

スーパームーンの夜は、チャーリー・ヴァイスのパーティー、南青山インターセクトby Lexusにて。ドレスコードは「リゾートフォーマル」、男性は「半ズボン」です。

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夏らしく、ウェルカムシャンパン(KRUG)とともにスイカが。

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三越伊勢丹の大西洋社長も半ズボンで! 社長の足だけ写真撮る人多(笑)。

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島地勝彦さん、綿谷寛画伯、写真家のハービー山口さん、スマイルズ代表の遠山正道さんら「趣味人」が点在してお客様と会話。それぞれのカルチュア「らしい」空間を作り上げるという趣向。

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綿谷画伯はひねりを入れて、スコットランド・キルトのフルドレス。さすがのサービス精神!

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チャーリーは結局、パーティーに間に合わず、バトラーから手紙が届き、チャーリーに代わって「かっこいい男」についてかっこいい男たちからお話を引き出してくれと頼まれ

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ホッシー、石田純一という男の脚線美を代表する?お二人とトークショーをさせていただきました。さすが、ふたりともこんがりと灼けたカモシカ脚で半ズボンもサマになってる! 意外と言ったら失礼、なるほどなあと納得したのですが、60歳になる(!)石田さんはたいへんな読書家で、ボキャブラリーが豊富、若々しい知性にあふれたトークでお客様を魅了。私の本も2冊すでに読んでくださっていましたm(__)m 

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レクサスのブランドイメージを「車の現物をおかない」空間で演出することを目的としてつくられたスペースはトイレも壮観。ミニカーが一面にぎっしり。ミーハーな私が鏡に映りこんでますが(^-^;

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店内の3フロアにあふれるお客様のほとんどがユニークな半ズボンで、「リゾートフォーマル」のイメージにぴったりでした。男の社交半ズボン、「アリ」な光景が展開された一夜。いったんハードルを超えたら怖いものなし?

以下は、伊勢丹メンズ館のスタッフが撮影した写真です。フェイスブックページからシェアさせていただきました。メンズ館フェイスブックページとホームページにはトウキョウショーパンスタイルのさらなる具体例が。

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部外者から見るとコスプレにしか見えなかったりするのですが、祭りの参加者にとっては共犯者感覚が楽しさを倍増させてくれるんですよね。ドレスコードのさらなる不思議を体感したイベントでもありました。

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4日(金)、大学にゲスト講師として日仏フレグランス文化財団代表理事の地引由美さんをお招きし、香水に関するレクチャーをおこなっていただきました。

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香水の基本的役割からアロマとの違い、各都市で好まれる香水の違い、ブランドが香水を創る理由から、実際のつけ方に至るまで。

何種類ものムエットを試す学生たちも興味深々。

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「香りを纏う人生を選ぶのか、選ばないのか」という問いには私もはっとさせられました。

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地引先生が電車のなかで香水をつけて眠っていたら、目覚めたとき、隣の紳士にいきなりプロポーズされた…というエピソードに驚き。人をダイレクトに動かす効果が、香水にはあるんですね。いやもちろん、香水の効果だけではなかったと思いますが(^-^; そのときの香水はフィジーだったそうです。

ふだん、興味はあってもなかなか実際にこれだけの香水にふれる機会のない学生も大喜びで、終了後、地引先生が持ってきてくださったボトルの周りに集まってなかなか帰ろうとしませんでした。笑。

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ホールに漂う華やかな残り香。

地引由美さんのブログにも当日の模様が書かれています。

学生からは「楽しかった!」という感謝のコメント殺到。地引先生、素敵な講義をありがとうございました。

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三越伊勢丹百貨店の新入社員のみなさまにファッション史のレクチャー。2000年分の男女ファッション史を150分で語りつくすという、私にとっては久々の大きなチャレンジで燃えました。感謝。用意したスライド200枚超え。聴くほうもたいへんだったかも。

200名の新入社員を、50人ずつ4回に分けてレクチャーするというきめの細かな研修。昨日、今日で2組の講義を終了。詰め込みすぎて時間が足りず、反省。でもすべて「最低限」必要なことに見え、何を削っていいものか…。頭を冷やして後半は、情報量を減らしながらより深く印象に残る内容にすべく努めます。

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初日はその後伊勢丹メンズ館で、チャーリー・ヴァイスの秘書のお二人と、パーティーの打合せ。タキシードがタキシード・パークでのパーティーから生まれたように、日本の「リゾートフォーマル」の新しい基準が生まれることになるパーティーになるかもしれない!?