三菱一号館美術館にて「冷たい炎の画家 ヴァロットン展」。

スイスで生まれ、16歳でフランスに移住し、パリで活躍したフェリックス・ヴァロットン(1865-1925)。この展覧会で初めて知りましたが、ねっとりとした変態ちっくなユーモアと、思い切りのいいセンスにやられました。

Varotton
モノクロの版画は、ビアズリーを先駆けているような。

翌日までうなされた(笑)のは、パンフレットにも掲載されている「貞節なシュザンヌ」(手前)。西洋絵画のモチーフによく登場する「貞節なスザンヌ」は、淑女スザンヌが長老二人に水浴び中の姿を覗かれているという図なのですが、ヴァロットンはそれをパロディ化。娼婦シュザンヌがいかにもぎらついた初老の男二人を誘惑しているの図、に逆転させている。このシュザンヌの眼と口元のこずるさ、男二人の頭部のテカリがなんとも…。ひんやりしたおかしみというか、ドライないじわるというか。

この感覚の新鮮さは衝撃でした。

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