ブルータスの「松浦弥太郎の『男の一流品カタログ』。じっくりとモノとことばを選んだ過程がしのばれる、やさしく丁寧な文章に癒される。

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ほっといても情報がどんどん流れ込んでくるような時代にあっては、エッセイとかレクチャーとかも含めて、あらゆる発信行為は、愛撫とまではいかなくても、少なくとも癒しとして伝わってくるとすごく心に響く。カツカツした情報、イマジネーションのない渇いた記事なんて、ほんと、いらないのだ。

なんて書いてしまったからには自分がそういうものを発信できなくてはいけなくなるのでプレッシャーも同時にかかるのですが。まあ、心がけとして。

以下、松浦さんの名文より。

「一流品とは、人がいのちを注いで作ったもの。謙虚なたたずまいの中に、静かな美しさがあり、未熟と成熟が同居する、愛嬌のある人格を備え、媚びない凛とした姿勢を持ちながら、いつもあたたかくてやわらかな笑顔を絶やさない、天涯孤独を受け入れたような、人へのやさしさを感じさせるものである」

「何かを学びたければお金を惜しまないというのが流儀である。だから、金はすべて経験という学びに代えて、心の中の確かな記憶として貯めていく。銀行預金はないが記憶預金はいっぱいある。記憶預金は、あるとき何十倍にもなるから面白いし、自分を助けてくれる底ぢからになる」

美しい文章ですね。

松浦さんによる、バーラジオの尾崎浩司さんへのインタビューも味わいあり。

尾崎:「家を良くしていくのは、住み手の仕事。住み手が家を育て上げるのです。大抵の人は手に入れたら終わりと思うらしいのですが、『それから』がいいんです。靴だって<ジョン ロブ>のいい靴を買って手入れをしたら、もっといい靴になりますよ。革の手袋もそうです。古くなっても変にくたびれず、もとよりも美しいものになっていく。それが使い手の使命です」

わが身をふりかえって恥じ入るところ大・・・。自分のことはとりあえずおいといて、「友情」や自分の身体,(少なくとも心とか魂とか)なんぞも、そのような使命感をもって育て上げていくと、時間を経てもくたびれずに「美しい」ものになっていくのかもしれないですね。

きれいごとはたいがいにして、まずは家の手入れをしますm(__)m

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