ラルチザンパフュームの世界に導いてくださったプレスの青木美郷さんが、いったん香水の世界を離れていたのですが、このたび復活。祝! さらなるマニアックでラグジュアリーな香水ブランドのプレスとして、いっそう深淵な香水世界の扉を開けてくれました。

2日(木)のプレゼンテーションはペニンシュラ東京、紫のライトに染まりゆく夕刻のPETERにて。香水のイメージにあわせた紫のトルコ桔梗つき!

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美郷さんが、この香りからすぐに私を連想した、とおっしゃってくれたほどの、「運命」を感じた香水。ブランド名は、AEDES DE VENUSTAS 。香水の名はOEILLET BENGALE(ウイエ・ベンガル)。メキシコ人調香師、ロドリゴ・フローレス・ルー作。

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ウイエ・ベンガルとは、「カーネーションになりたかったバラ」。火のような情熱で芯から燃えていき、花弁は情熱をもてあまして焼け焦げたようにもなっている…。激しさとともに少しの痛みを感じさせる、かつて出会ったことのない芸術的な香水です。

ブランドの象徴であるフランキンセンスの高貴な香りがベースにありながら、ローズやイランイランが妖艶に香りたち、スパイシーなブラックペッパー、シナモン、サフラン、クローブがベンガル花火のようにはじけていく。最後はバニラをたたえたアンバーベースが、まるでベンガルタイガーのように悠々と横たわっている…と表現したらロマンティックすぎるでしょうか。

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フランキンセンスという香料のオリジンに根差し、比類ないイマジネーションで攻めてくる。とにかく、「成分」の描写などどうでもよくなるほどの、圧倒的に豪奢な存在感を放っています。

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今回ご紹介いただいたもう一つのブランドは、イタリアのIl profvmoというハイクオリティなブランド。そのなかのQUAI DES LICESは、男女ともに使える「遊び慣れた、余裕ある成功者の香り」。こちらも、一度その香りを味わえば、「ああ、そのイメージ、わかる」と思える。フレグランスは理屈を超えて存在を現出させる力があること、あらためて実感しました。

そのままバーニーズ・ニューヨーク銀座の10周年パーティーへ。「運命の」香水をふりかけてもらっていたせいか、短時間で、会うべき人にひととおり出会い、引き寄せの神秘のようなものを感じた次第。

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……などと言いながら二人で記念写真。ウイエ・ベンガルのイメージ、トルコ桔梗はあまりにも素敵だったのでずっと持ち歩いていました。

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バーニーズ上田谷社長(右)と、ファッションディレクター大住さん(左)とも会場でばったり。ワケあって光をおさえたモノクロです(笑)。 あらためて、10周年おめでとうございます!

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