大学のホームカミングデー。久方ぶりに駒場を訪れ、イギリス科同窓会に。30年前は女子トイレの数も限られていて、トイレを探すのも一苦労だったのだが、今はかつての駒場寮も取り壊され、おしゃれな建物が並び中もキレイ。変わったな~…。

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(この柱だけは変わってない)

会場の場所わからず、迷っていたら、通りすがりの学生さんたちが入口まで案内してくれる。素朴でていねいな優しさが嬉しかったです。ありがとう!

イギリス文学を格調高く教えてくださった山内久明先生にも久々にお目にかかりました。もうご退官なさって名誉教授ですが、変わらぬ温厚な気品あふれるたたずまいで、女子同窓生が先生とのツーショット写真希望で行列(笑)。

30年前のマリー・クワントに関する卒論のことを覚えてくださっていた、ある先生から、今だから言える?新しい証言を聞かされ、自分が思い込んでいたことが真実ではなかったことを知る。根本ががらりと変わるとその後の「歴史」の見え方も変わる。衝撃をかかえて帰路。詳しいことは後日どこかで整理して書きたいが、少数の批判(いつでもどこでもある)は、謙虚に受け止めることは大事だが、それに振り回される必要はまったくないということと、自己評価を必要以上に貶めてはいけないものだということを、(今さらながら)学ぶ。人はふつう、他人のことにそれほど関心があるわけではないのだ。小さな批判も、言ってる人にとってはそれほど重たいことではない。

30年間心の片隅にあった小さな氷塊が溶けていくような感慨。

恩師のお話が続きます。行方昭夫先生がまたしても新刊を出されました。文春新書から、「英会話不要論」。英語教育のエキスパートだからこそ説得力のある、ホンモノの骨太な英語力をつけるための地味な正論をわかりやすく説いた、痛快な本です。何度も書いていますが、私は行方先生から徹底的に辞書の引き方を学び、文脈を読む厳しいトレーニングを受けて、「読める」ようになっていきました。英文だけではなく、社会とかモノとか人の心なんかも、「文脈を読もう」とする習慣がつきました。いまだ修行中ではありますが。もっとも「読みにくい」のは自分のことだったりしますね。

恩師のますますのご活躍は、ほんとうに誇らしい。いい先生方に恵まれて、幸運でした。ご恩返しは、自分の学生や読者に対してそのように思ってもらえるようにふるまうこと、その循環を止めないこと、でしょうか。

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