ヴァンサン・カッセル&レア・セドウの『美女と野獣』。歴史のリアリティとおとぎ話のファンタジーとCGによる迫力あるアクションと俳優のセクシーな魅力がすばらしいハーモニーをかなでている傑作だと思いました。

とりわけベル役のレア・セドウが着る白・緑・ブルー・赤のドレス、そしてベルの夢の中に出てくる「プリンスのフィアンセ」が着るゴールドのドレスの精緻な美しさときたら……。

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ベルと野獣がダンスをするシーンで、ベルが回転するたびにドレスが落ち葉を払い散らしていくんですよね。やがて落ち葉がまったくなくなっていく…。

フランスならではの大人の無言のフェロモンが背景にあるからこそ、ベルが戻ったのが理解できる。アメリカ映画であればもっと、ベルが野獣を愛するに至るまでのわかりやすいエピソードを描かなきゃいけなかったでしょうね。

夢のなかで何度でも観たい映画。

2015ミスユニヴァースジャパン富山大会基調講演に登壇させていただきました。

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一次選考通過者を含む、なんと定員超えの110名の方々にご来場いただき、熱気冷めやらず。自分が知らない世界の美を理解することは世界平和につながると同時に、美は力でもあるということ、またそれを最高に発揮するためのマインドのもちかたにいたるまで、お伝えできることすべてを心を込めて伝えさせていただきました。

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真剣にメモをとる最前列の美女たちは、出場者。足元はみなユニバース規定の13センチヒール!

第二部、モデルの池端忍さんとのトークも楽しかったです。

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靴からストッキング、スカート…とアイテム順に上へ上がっていき、各パーツをめぐる海外と日本の見方の違い、現在のトレンド、バランスよく見せるためのコツなどをクロストークの形でご紹介しました。

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出場者のみなさまとともに記念写真。誰も何も指示しないのに、カメラを向けられると一瞬で全員がこのポーズをとるという楽しさ。笑。

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ご来場いただきましたみなさま、美しいお花やプレゼントをくださいました方々、スタッフのみなさま、すばらしい時間を共有できてほんとうに幸せでした。ありがとうございました。

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翌朝23日の北日本新聞でも、取り上げていただきました!

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候補者の皆様。3日の本選でお会いしましょう!

チャーリー・ヴァイスに誘っていただき、J Waveで収録でした。

番組は"Chalie’s Party"   
写真家のハービー山口さんとパーティートーク。予定にない話で盛り上がり、楽しかったー!
30日、22:00-22:54放送です。だいぶカットされて、ごく一部のみの放送になるとは思いますが(^-^;

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「ヴァルカナイズロンドン」ギフトブックが発行されました。 私の推薦ギフトをご紹介しているほか、ギフトをめぐるミニエッセイを書いております。店頭などで見つけたらご笑覧くださいませ。 11176

後日、いろいろな舞台裏が明らかになり、感動を新たにしたことがあります。

タキシード騎士団のなかで、ひときわパンチある和装で場に高揚感を添えてくださったのが、20代の頼富雄介さんでした。
実は彼がこのスタイルで参加するために、ファッションレスキューの齋藤さまの着付けのご指導があり、さらには代表の政近準子さんの「中途半端な気持ちで行っては相手に対するギフトにならない」という厳しくもあたたかな助言があったことを、後日、知りました。
頼富さんを通して、準子さん、齋藤さんからのギフトを、会場のすべての人が確かに受け取りました。ありがとうございました!

また、やはり20代の大橋秀平くん(右端)は私のプレゼミ一期生ですが、この日がタキシードデビューとなりました。タキシードの選び方や着こなしを直接指導してくれたのが、ルパランのマスター本多啓彰さんであったことを、これも後日知りました。

たったひとつの服装の陰にも多くの大人がこうしてあたたかく関わっていて、服装をダシに(?)さまざまな知恵が次世代に伝えられていくということ、ちょっと素敵だなあと感動。

また、もう一人の20代の方、渡邊敦也さん(左から3人目)は、三越伊勢丹の新入社員研修で私の講義を受け、さらにもう一度聴きたいからと有給をとってまで聴きにきてくださいました。媚びるのではなく、ただひたむきに熱心。そのような若い方にどんどんチャンスをあげたいと思うのは大人の常なのですね。大人にかわいがられ、チャンスをつかんで抜きんでていく人というのは、たぶん、素直に気持ちを表現し、行動を惜しまない人なのだ……と彼ら若い人たちから学ばせていただいた貴重なイベントでもありました。
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「行動が必ずしも幸せをもたらすとは限らないが、行動なくして幸せなし」(ディズレーリ)

日仏フレグランス文化財団×ディオールのイベント「"クチュリエパフューマ―" 香水とファッションの美しい歴史」。

その第二部「装いのシーンと香水」において、財団理事の地引由美さんとともに、トークイベントの講師をつとめさせていただきました。

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乾杯の音頭は地引さん考案で、名香ジャドールに敬意を表し、"J ‘ adore , Dior!"  上は、ボトルを模したゴールドのジャドール・ドレス&歴代ジャドールのボトル。

銀座エスプリディオールの会場3階から地下一階までの4フロアを、解説付きツアーのように回るのです。それぞれのドレスとその背景を私がレクチャーし、地引さんがそのシーンに合わせた香水を語ります。Dior_2

世界中の女性を「花」にしたかった、花が大好きだったムッシュウ・ディオール。

参加者は、ムエット(直前にパンフレット一枚一枚に袋入りで貼り付けられているというすばらしさ!)で香りを楽しみながら、ファッションと香水を五感をフル動員して学ぶという、かつてない試みでした。

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女性はフルレングスのドレスの方もちらほら。そして男性はタキシードを中心に華やかな盛装。ドレスの女性がタキシード姿の男性にエスコートされて階段を下りてくるという世にも美しいシーンが展開され、あまりの艶やかさに胸が一杯になりました(いや、マジで。笑)。

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すてきなエスコートぶりでロングドレスの女性たちを感動させたタキシード騎士団。左から日野火雅利さん、川部純さん、渡邊敦也さん、大橋雅廣さん、鈴木晴生さん、中野、河合正人さん、大西慎哉さん、大橋秀平くん。中央和服は頼富雄介さん。感謝!

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ロングドレスのフレグランスレディたちの香り高さときたらもう……♡

ファッションと香水のマリアージュを学ぶための、この上なく理想的な時空が実現したのです。なんという幸運なことでしょうか。

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ちなみに私はラフ・シモンズによるディオールのクルーズコレクションから、ジレとシガレットパンツで装っていきました。講師として立つオフィシャルな場でパンツをはいたのは初めてのことです(笑)。靴が中世の「ミ・パルティ」風シルバーと黒のツートーン。お客様の女性がドレスでいらっしゃるので、地引さんと私はパンツで臨むことにした次第。

ご参加くださいました方々の満足そうな笑顔がなによりも嬉しかった、輝く一夜でした。みなさまとかけがえのない貴重なひと時を共有できたことに、心から感謝します。

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お声かけくださいました地引さま、そしてきめ細やかなサポートで会のスムーズな進行を全面的に支えてくださいましたディオールのスタッフのみなさま。ほんとうにありがとうございました。


江刺昭子さん著『「ミセス」の時代』(現代書館)。1964年から70年まで文化出版局にいて「装苑」や「ミセス」の編集者として仕事をしてきた江刺さんが見た、「高級で、上品な、朝の雑誌」こと「ミセス」の舞台裏の熱気。

具体例が生むリアリティあふれる戦後のファッション史、雑誌史としても貴重なノンフィクションです。たまたま同じ時期に少し関わることになったJun Ashida50年の軌跡と照らし合わせると、いっそう感慨深いものがあります。

2日前に書いた「私の常識は必ずしも世間の常識ではない」ということにも関連しますが。

世代の格差が広がれば、知識の格差も広がり、住む世界の違いが広がれば、必要とされる情報の格差も広がります。

監訳した『シャネル、革命の秘密』(ディスカヴァートウェンティワン)に関し、日本人に関係のなさそうな詳細が省略されているというご批判をいただいたので、謹んでお答えさせていただきます。

出版社が主に読者ターゲットとしたのは、これから初めてシャネルに触れる若い人や「ファッションの専門家ではない人」です。

原作はかなり精緻に脚注つきで情報が書き込まれた、ジャーナリスティックにしてアカデミックな大著です。原作の本文にはいちいち、出典を示す脚注番号が入り、巻末にその「典拠」が載っています。かなりの分量です。これをすべて反映させていたのでは、本としてかなり読みづらいうえ、本のページ数も格段に増える勢いでした。

さらに、本文をすべてもれなく翻訳するとなれば、ただでさえ分量の多い(上下2段組み、500ページ超)今の形の二倍、すなわち上下二巻セットとなります。

このような形でも、出版が可能な経済事情や購入してくれる読者が想定できればよいのですが。

シャネルに初めて触れる人や、なにかと忙しい現代人にとって、これはかなりハードルの高い体裁です。したがって、できれば1冊で読み切りたい読み手の事情を考慮して、すべての脚注を省き、物語を冗長にしそうな詳細すぎる記述を大胆に「超訳」し、「次へ次へと読み進めたくなるリズム」を最優先にしてあります(もちろん、可能な限り原文の情報は生かしております)。

ちなみに、日本語版のタイトルも出版社がマーケットを考慮したうえで、決定しています。

舞台裏の事情をさらに少し明かすならば、この本は、シャネル社「公認」ではなく、むしろシャネル社が「書いてほしくなかった」ことが明かされている本です。そのため、シャネル社が広告を出している多くのファッション誌は、書評の掲載を見送りました(わざわざ、配慮がある旨を告げられました。ブランドから圧力がかかったということでは全くありません。むしろ、編集部が自主的に配慮するのです)。ファッション誌を出しているような大手の出版社が手を出そうとしなかった理由の一つもそこにあります。私は、原作者のジャーナリストとしての姿勢に敬意を表し、また、「明かされた秘密」によってかえってシャネル本人に対する愛と理解が深まり、決してシャネル社の名誉を傷つけることはない、それどころか逆にシャネルファンを増やすだろうと判断したので、監訳を引き受けました。

そのことで、一時的にシャネル社と気まずくなったとしても、最終的には、シャネルへの一般の関心が高まり、歴史家としても正しい判断であったと思っています。ブランドもオトナですから、それほど引きずることもないと信じています(あるいは、かくも大ブランドとなれば、これしきのことはまったく気にもかけていないかもしれません)。

巻末のクレジットをご覧になればおわかりになるかと思いますが、本一冊に50人以上のスタッフがかかわっています。ターゲットとする若い一般読者に対し、少しでも親しみやすい形で届けられるように、全方位からあらゆる考慮が払われた結果、一部の専門家の方々にとっては、不満の残る結果となったかもしれません。その点は、深くお詫び申し上げます。

1冊の監訳本にしても、多くのスタッフが関与するビジネスでもあり、日ごろあまり本を読まない初心者から専門家まで、すべての読者を完璧に満足させることなど本当に難しいということ、ほんの少しでもご理解いただけたら幸いです。

ビジネスとはいえ、この本に関しては莫大な経費がかかっている割には何千部も売れるタイプのものでもなく、経済的なことだけをいえば、監訳者含め、負担のほうがはるかに上回っています。何万部も売れるビジネス書の存在が、マイナス分を補ってくれているのですね。これまで「スカスカの」売れ筋のビジネス書を軽んじていてごめんなさい。30分で読めるビジネス本が何万部、何十万部と売れてくれるからこそ、私が手掛けるようなマイナーで、経済的利益にはつながらない仕事が助けられているのです。今回はとくにその仕組みを垣間見て、安易にものごとの是非を決めつけないようにしようと誓いました。

話がとんで失礼しました。ご意見に心より感謝申し上げます。一つ一つの仕事によって、どのような形で世の中に役立てるのか、ほんとうに手探り状態ですが、引き続き、研鑽を積んでまいります。

北日本新聞別冊「まんまる」12月号発行となりました。連載「ファッション歳時記」第39回のテーマは、「ラグジュアリーとプレミアム」です。

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先日の富山での講演「ブルーオーシャンの泳ぎ方」でもちらっと触れたのですが、最近ずっと考えているテーマでもあります。

読売新聞 水曜夕刊連載「スタイル アイコン」。本日はイギリスのバッグデザイナー、アニヤ・ハインドマーチについて書きました。

機会がありましたらご笑覧ください。

アニヤとの昼食会でおみやげにいただいたミニブーケに添えられていた名言

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"Be yourself. Everyone else is alreday taken."

はオスカー・ワイルドのことばで、ワイルドのことは誰でも知っているだろうと思いこんでいましたが、「オスカー・ワイルドってだれ!?という読者も多い」ということで説明を加える必要が出てきたりしました。自分が「常識」と思い込んでいることも世間ではそうでもない。どんな局面にも言えること、と心しておかねばですね。