2014年もあっという間に終わろうとしています。昨年の大みそかに何を書いていたか見直してみたら、「あれもこれも収束せず来年に持ち越し」みたいなことを書いていて、なんだ去年からぜんぜん進歩していないよ私は。

いまもやはり、まったく収束の気配を見せないまま来年に持ち越されようとしている仕事と格闘中…。情けない。

進歩はないままに、ちょこちょこと書いたりしゃべったりする仕事にはおかげさまでほどほどに恵まれました。今年書いた活字原稿は約50本、講演とトークショーで32回ほど、本の帯コピー2冊分、3年越しの監訳1冊完成、ウェブ対談とラジオ出演で4回ほど。初めての試みとして展覧会の展示の文字部分のコピーライティングと監修を手がけたり、サロンを共催したりというチャレンジもありました。仕事じゃないけど監訳を出したご縁で帝国ホテルの舞台でドリームガールズ(!)もやっちゃったし(笑)。週5コマの大学の講義のほかにこれだけやれば、じゅうぶん、盛りだくさんですね。関わってくださったすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます。

大学にもすばらしいゲストの方々に講義に来ていただきました。山縣良和さん、坂部三樹郎さん、地引由美さん、鈴木光司さん、軍地彩弓さん、串野真也さん、森川マサノリさん。あらためて、ありがとうございました。プレゼミ生たちとは「制服ディズニー」を敢行したりランチや飲み会もおこなったりと、楽しい時間もともにしました。

こうして振り返ってみると、仕事を通してほんとうにたくさんの、すばらしい方々に出会えました。一つの仕事がさらに次の仕事につながり、ご縁の網の目が、たとえるならばスパイダーマンがビルの谷間にかけていく巨大なスパイダーウェブのように広がっていくのを、半ば畏れ多い気持ちで感じていました。謹んで、感謝を忘れず、いただいたお仕事をひとつひとつ丁寧に手がけていこうと思います。

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落ち着きのない私におつきあいくださいました読者のみなさまにも、心より感謝申し上げます。イベントや講座に来ていただき、お会いできた方も大勢いらっしゃいます。みなさん、それぞれに素敵な方々で、あらためて身が引き締まる思いがしました。わざわざ足を運んで言葉をかけてくださって、時にはお花まで贈ってくださる読者がいるということ、これはほんとうに幸運で、幸福なことだと思っています。ありがとうございました。

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ではみなさま、どうぞよい新年をお迎えくださいませ!

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20日(土)のシンポジウムを終えて最終便で富山へ、21日(日)は「まんまる」創刊10周年記念おとなのティーパーティーでした。第一ホテルにて。100名募集のところ180名もの応募があり、結局、応募者全員が入ることのできる大きな会場を用意しての開催となりました。

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(翌月曜日の北日本新聞朝刊です)

トークショーのあとのティーパーティーでは、「おひとりさま」でご来場くださっている方々のテーブルに座らせていただき、一緒に富山産のお菓子やお茶、コーヒーを楽しみました。「おひとりさま」でいらっしゃる方は心の自立度が高いのか、みなさんオープンマインドでお話も面白く、楽しく盛り上がりました。

北日本新聞社としてもはじめての試みで、まったく予想がつかなかったそうなのですが、結果はかくも大盛況の上、お客様にも満足していただけた大成功のイベントとなりました。

当日の詳しい様子は、「まんまる」2月発売号に掲載される予定です。

ご参加くださいましたみなさま、北日本新聞、ハミングバード、第一ホテルのスタッフのみなさま、ありがとうございました!

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MCの垣田さん(左)、和菓子のパフォーマンスを披露してくださった引網さん(右)、後列はハミングバード(株)と北日本新聞のスタッフのみなさま。

余韻をひきずったまま、最終便で羽田へ。落雷を受けた飛行機の調整待ちで空港で長時間待機、ずいぶん遅い到着となりました…。ともあれ、これで今年のパブリックなトークイベントは終わりです。ほっ。今年は話す仕事が驚くほど激増しました。まだまだ反省点のほうが多いものの、ひとつひとつがくっきりと鮮やかな思い出として記憶に刻まれています。

20日(土)におこなわれた、明治大学商学部主催の国際シンポジウム。

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土曜日の午後にもかかわらず、大勢の立ち見の方まで出るほどの大盛況で、主催者が驚くほど。

FITの川村由仁夜先生による、社会学から見た最新のニューヨークファッション事情のご講演、尾原蓉子先生の最近の主にアメリカの小売り事業のトレンドに関するご講演、と濃密で刺激的なお話が続いたあと、ちょっとリラックスして笑っていただこうという気持ちもこめて、PRの内幕のほぼすべてを知る東野香代子さんとともにラグジュリーブランドのPR戦略についてのパネルトークをおこないました。MCは商学部准教授の藤田結子先生。

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あとからたくさんのメッセージやコメントをいただきました。「衝撃だった」とか「日頃の理不尽の理由がわかってすっきりした」とか「刺激的すぎた」「意外に辛口でどきどきした」とか「笑いっぱなしだった」とか。

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(撮影してくださったのは地引由美さんです。ありがとうございました!)

小さなコップのなかの大真面目な闘争も、遠く離れて見ればいかに滑稽であることか。コップを大きくするためには、中の人がそれに気づかなくては、という願いもこめたのですが。

最後は、戦略をコピーすることなく、独自の路線で気持ちのいい成功をおさめている日本のファッションブランドをいくつか、ご紹介しました。直接、お話を聞いたり取材したりしたブランドのなかからなので、ほかの多くのご活躍中のブランドのことはふれられずじまいでしたが、なにとぞご寛恕くださいませ。

ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました!

10日(水)、大阪リーガロイヤルホテルが主催する「エコール・ド・ロイヤル」にて、「ロイヤルスタイル」講座の講師を務めさせていただきました。

年末のお忙しい中、イギリスやファッションに対する関心の高い(なかにはご専門家も!!)方々にお集まりいただき、濃密で楽しいひと時をご一緒させていただきました。

オーディエンスの反応で次のことばが触発されていく…という理想的なコミュニケーションが生まれた素晴らしい場となりました。

スタッフのみなさま、ご参加くださいましたみなさまに心よりお礼申し上げます。

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女性が圧倒的に多かったなか、ふたりだけ、男性のオーディエンスがいらっしゃいました。ファッションエッセイも出していらっしゃるトニーさんこと小森薫さん(右)と、美容院を経営していらっしゃる甥の山崎達也さん。多謝!(いちおう私はユニオンジャックカラーを意識していきましたが…なんかちぐはぐでしたね(^-^;)

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10月末に登壇させていただいたVogue Night at Esprit Diorのレポートが公開されています。

お時間の許すときにでもご笑覧くださいませ。

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http://luxelife.vogue.co.jp/_feature/cdc/141201/

エスプリ・ディオールでは、10月のヴォーグ、11月の日仏フレグランス文化財団、12月のフォーブズ、と三度にわたり印象深い登壇の機会をいただきました。

それぞれに聴衆が異なるのでまったく違う話をしましたが、おかげさまでディオールのことならなんでも聞いて(笑)くらいの勢いで学ぶことができました! 心より感謝します。

2日(火)夜におこなわれたForbes ×Dior のイベントにおいて登壇させていただきました。銀座エスプリ・ディオールにて。

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オーディエンスは、このForbes女性特集号に出ている方や女性読者の方々で、日本のビジネス界を代表するそうそうたるメンバーがずらり。

女性エグゼクティヴのファッションというか暗黙のドレスコードの変遷をメインの話題として、海外から見た「日本らしさ」をディオールをがどう表現しているかといった話などを。とても楽しんでいただけたようで、ほっと安心。。。

ご参加のみなさまそれぞれが個性の立ったファッショナブルな装いで、なによりも目の輝きが強い! 好奇心旺盛でオープンマインド、場を楽しもうという明るい意志にあふれているのです。私が逆にエネルギーのおすそ分けをいただき、日本の経済界の頼もしい未来を見せていただいたような、鮮烈な印象が残ったイベントでした。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

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Forbesの編集長、高野真さんも、ディオールのスーツで。

実はこの日、乗るはずの電車が折悪しく人身事故で不通、タクシーも大行列で乗れず、というパニック状態のなか、畏友さつきさまがSOSに応じて車ですぐに助けにきてくださいました。結局、道路も大渋滞で進まず、紆余曲折あってなんとか登壇ぎりぎりの時間にかけこむことができました。打ち合わせをするはずだったのに長い長い移動時間となってしまったその間、どっしりと構えて出場のタイミングを合わせてくださったForbesのスタッフ、Diorのスタッフのみなさまの対応、MCの方の臨機応変なアレンジに、本物のプロフェッショナリズムを感じました。いつもそうなのですが、今回はとくに危機的な状況を多くの方々に支えられて乗り切ることができました。関わってくださったすべての方々に、深く感謝します。

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Forbes とDiorのすばらしいスタッフのみなさまと。ありがとうございました!