「女子未来大学」というオンラインプラットフォームスクールを主宰する猪熊真理子さんらとランチをしながら最近の女性の事情について学ばせていただく機会をいただきました。

女子未来大学は「なりたい自分になる」という科目も掲げているように、女性の自己啓発を主に目的としているのですが、受講する女性の多くが、「もやもや女子」なのだそうです。自分が何をしたいのかわからない、何を好きなのかわからない、使命感を持てと言われるが何が使命なのかわからない、彼氏が好きかどうかもわからない、結婚したいのかどうかもわからない、SNSを見ればみんな充実していて自分だけが虚しい人生を送っているような気がしてくる……。つまり、「もやもや」している女性たちのこと。年齢は20代前半から49歳までだそうです。

そしてそのような女性の外観はみんな、そこそこキレイで、キラキラしているのだとか。

もやもやキラキラ女子。

平和で、経済的に大困窮するほどではないがゆえに生じる、SNS&スピリチュアル社会における、もやもやキラキラ。

もうひとり、自己啓発系の講座で大人気のカリスマ講師は、受講生のなかには、「自分の次元を高めたい」とお金をためて遠方からやってくるシングルマザーが多い、と話してくれました。

こうした現象がいったいなんなのか。一人一人の事情がまったく異なるはずなので一言で片づけられるとは到底思えませんが、多くの女性がなにか「救い」を求めているということを知った貴重な機会でした。

そりゃあ私だって救われたいですが(笑)。誰も助けてくれはしない、自分で自分を助けようとしないかぎり神も手を差し伸べてはくれないという現実を知った後で、なにか一言助言できるとすれば、「なりたい自分」なんて忘れてしまえば? っていうことでしょうか。

自分が想定できる程度の自分像なんてたいしたことない。誰かほかの「素敵そうに見える人」になぞらえた自分像ならばさらに無意味。現実と奮闘しているうちに、想像すらできなかった自分がたちあらわれてくる、というのがホンモノでしょう。ジョルジオ・アルマーニも、最愛のパートナー、ガレオッティを失って、一年間、苦手だった経営を学んだ後、「経営者にしてデザイナー」として復活しましたが、その経験からこんな言葉を残しています。

「運命に打ち勝つために自分自身と闘う。そうするうちにもう一つのアイデンティティがあらわになる」

「向き・不向き」とか「好き・きらい」を考えるのはそもそもナンセンス。というか、必要に迫られればそんなゼイタクなえり好みしてられないだろう。講演でも必ず入れる話ですが、古今東西の英雄はすべて、不本意なスタートから冒険を始めています。まずはコワイと思いこんでいた敷居をエイッと越えたら、ふりかえらず、足元を固めるための奮闘。話はそこから(自分もなかなかできないからこその自戒)。 闘いの渦中に入ってしまえば、もやもやしている場合ではなくなります。

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