「ミラノ、愛に生きる」というタイトルが無粋で買ったままずっと放置していたのをようやく観る。ほぼ先入観なしで見始めたらあまりの素晴らしさに引き込まれました。芸術映画といっていいレベル。

ティルダ・スウィントンの大富豪のマダムはじめファミリーがみなそれぞれに見惚れるほど美しい。アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞していますが、ラフ・シモンズがデザイナーをつとめていたころのジル・サンダーとか、フェンディはじめ、高級ブランドがふんだんにムリなく使われています。インテリアやお屋敷、お料理やカトラリーにいたるまで美しい。

静かな表情の下に激しい情熱のぶつかりあいがあって、それが後半に悲愴な事件を起こし、映画の冒頭では予想もしなかった結末をもたらす。

ティルダ演じるアンナがショートカットにし、メイクレスになり、最後にお屋敷を出るときに選んだ服は……。

ヴィスコンティの再来、と騒ぐ人がいるのも納得。

エリザベッタが兄に向かっていうセリフ、イタリア語で話されてましたが英語字幕でこのようになってました。

Happy is a word that makes one sad.

「幸せ、ということばを聞いて悲しくなる人もいる」

このような暗い事件が続く時代にはとりわけ、幸せアピールは控えめにするのが大人の流儀ですね。

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