ベルト・モリゾ没後120周年記念映画『画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密』を一足早く鑑賞する機会をいただきました。

19世紀半ばにフランスで誕生した「印象派」、そこに関わった女性画家ベルト・モリゾの苦悩と成長を描く映画。画家モリゾ、マネの描いた美女■サブ2

モリゾという画家がいたことを実ははじめて知ったのですが、エドゥアール・マネの「バルコニー」や「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」のモデルともなっている美女だったのですね。

彼女は姉とともに画家を志し、マネのアトリエに通い。モデルをつとめたりもするのですが、そうこうするうちに既婚者のマネと微妙に緊迫した関係になってしまう。マネもまたいやらしく誘惑したり焦らしたりするのだな(^-^; 快感と抑制のはざまで耐えているモリゾ役のマリーヌ・デリテリムの表情が、ほぼノーメークゆえにいっそう官能的に見えました。

女性は家庭に入って夢をあきらめるのが当然という偏見と闘い、さりげなく誘惑してくる魅力的な既婚者の師というか上司との葛藤に悩み、戦争に巻き込まれ、それでもなお淡々とキャリアを志しながら、自分なりの幸せの形を手にしていく一人の女性の成長物語としては、現代の観客にも響くところが大きいのではないでしょうか。画家モリゾ、マネの描いた美女■メイン

個人的には、19世紀半ばのコスチュームが興味深かった。舞踏会用の盛装ではなく、ファンタジーを加味されたヒストリカル・コスチュームでもない。日常、社交や仕事にふつうに着られていた、ややもっさりとした服のリアリティに、これまでの19世紀ドラマにはあまり見られなかった新鮮な美しさを感じました。画家モリゾ、マネの描いた美女■サブ1

かの「オランピア」がどのようなスキャンダルを巻き起こしたのか、「バルコニー」がどのようにして制作されたのか、などなど当時の美術界の様子もちりばめられています。絵画好きな人はいっそう楽しめるはず。

■写真はすべて(c) K’ien Productions – 2012Reserved.

■配給:ユナイテッド・シネマ   配給協力:KADOKAWA

■公開:6月13日(土)YEBISU GARDEN CINEMAにてロードショー

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