笠原敏彦『ふしぎなイギリス』(講談社現代新書)。不思議なイギリス
このようなテーマではとりわけ誰が書いているのか? ということが重要。社会的な立場や受けた教育、育った環境によって、社会の見え方も、発想の仕方も記述の方法(アイロニーをどの程度こめるのかとか)も変わってくるからである。毎日新聞特派員として8年間ロンドンに駐在した著者の眼から見たイギリスの姿が、正確な数字や当時の新聞記事からの引用などをちりばめて、描かれる。

とりわけ、エリザベス女王とマーガレット・サッチャーとの関係を描く章が、興味深かった。それぞれ、男性社会における女性の「トップ」。でも出自というか階級が全然違う。その二人が同じ場にそろう時の緊張! 女王様のイケズっぷりがたまりません。

ロイヤルウェディングの「意味」に始まり、ジョージ王子の誕生がもたらす効果まで。移民問題も、これからの日本を考える上で、「前例」として知っておいたほうがよいこと。現代イギリス事情を知るための資料としても保存しておきたい一冊。

 

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