Learning and innovation go hand in hand. The arrogance of success is to think that what you did yesterday will be sufficient for tomorrow. (By William Pollard)

三越伊勢丹百貨店社長の大西洋さんのインタビュー記事が興味深い。こちらです

研修講師をさせていただいたり、チャーリー・ヴァイスをはじめとするイセタンメンズさんとの取り組みをさせていただいたりとおつきあいの多い三越伊勢丹百貨店ですが、社長みずからこのようなリアルな危機感をもって、自社だけでなく業界全体の現状を把握し、続々と新しい仕掛けをなさっているのですね。

ビジネスのことは門外漢ながら、リモデルに関する考え方は、とりわけ参考になった。

「リモデルは、壊すものと新しく創るものを明確にして実行しなければ絶対にうまくいかない。中途半端なリモデルが成功したためしはない。『3割のお客さまは来てくださらなくても結構です。でも3割の新しいお客さまに来ていただきます』。それぐらいの覚悟がないとリモデルは成功しない。」

現状維持だけでは廃れていくばかり、というのは百貨店業界にかぎらない。心して読みました。

さて、売り場の話になりますが、なんだかんだといって伊勢丹新宿店でやはり買ってしまうイセタニスタであるのは、オケージョンやセンスに合った必要なものが一か所でまとめて見られるという品ぞろえの充実度もさることながら、販売員の感覚もいいのです。センスのいい客が多く来るから販売員が鍛えられるのか、そういう販売員がいるから客が集まるのか。

たとえば、カラーフォーマルのコーナー。ふつうは結婚式や発表会のドレスなんかを扱うコーナーとされています。実際そのようなオケージョン対応なのですが、伊勢丹では仕事帰りのレセプションとかレストランディナーとかに着られるような、仰々しくなく、でもそれなりにいまどきのドレスアップ感がある服をいい感じでそろえているんですね。タダシショージはじめインポートのシンプルシルエット&上質素材のワンピースもずらりで、普段の仕事にもジャケットを羽織れば使える服を揃えた、ちょっとしたセレクトショップ風。

店員もそのようなニーズがあることを理解して、スマートな対応をしてくれます。

「スマートな対応」というのも。他の都心の百貨店5店のカラーフォーマルコーナーに実際に行ってみましたが、必ず「結婚式ですか?」と声をかけられるのです(まあ、元来はそういう売り場として作られたことはまちがいないのでしょうが)。その瞬間、「すみません、場違いでした!」と逃げてしまいたくなります。品ぞろえもオーガンジーやサテンのきらきらドレスにすけすけショール。20代のデビュタントではあるまいし。というかいまどき20代の子もこんながんばり感のあるもの着ないのでは。では、カラーフォーマルではないコーナーに、たとえばレストランディナーに着ていけるようなさりげないドレスがあるのかといえば、ない。というかブランドごとに見なくてはならなくなる。見ても品ぞろえが「売れ筋」とやらの似たり寄ったりで、ほしいものはついぞない。時間のむだだから二度と行かない。百貨店から足が遠のく人がこうして一人、増えるわけです。

売れない売れないと嘆く前に、カテゴリー分けやライフスタイル分けも、一昔前のイメージのまま凝り固まっていないだろうか? そのギモンはそっくり、自分の仕事にも照らして考えなくてはならないことですが。

tadashi cardタダシショージさまからのホリディカード。昨年のタダシさんの躍進はすばらしかったですね。別にタダシさんの回し者ではありませんが、まだ今ほど有名ではなかった(というと失礼ですが)ころからよく買っていると自然にご縁も生まれます。

 

 

 

 

 

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