25ansより、90歳の誕生日を迎えたエリザベス女王に関するインタビューを受けました。

今のところ、まだEU離脱に関しては公式コメントを出していらっしゃらないようですが…。

白黒の決着を急がず、グレーゾーンのまま交渉を自分に有利に進めていくというのがこれまでの「ジェントルマン」的な政治のやり方であったと思いますが、よりによって、EUのなんたるかもよくわかっていなかった(と報じられる)大衆に白黒つけさせるとは。フランス革命時の大衆の感情の暴発に似た空恐ろしさを感じました。

とはいえ、実際に「離脱」に票を投じた人の、生活の変化の実感に基づく生々しい声をきけば、それが完全に間違っていたとも思えない。それこそ、フランス革命のように、そこまで追い詰められていた状況があったということ。

イギリスでビジネスを行う知人たちから混乱や分裂に対する情報を聞きます。多くの場面で人間の醜さが噴出している、と。また、EUそのものにも問題が多々あったので、一概に離脱を愚と責められるものでもない、とも。

 

それにしても、25歳で即位したときに着用したノーマン・ハートネルのドレスには、インドの蓮やカナダのメープルまで縫い込まれていたのでした。在位中の60年間に、かつて「帝国」だったイギリスは英連邦から「植民地」を失い、二流国へとゆるやかに下降し、そしてひょっとしたらUnited Kingdomそのものが分断する恐れもないとはいえない事態を招いている。

その間、なにがあろうと動じず、寛容の精神を失わず、威厳と品位を失わず、鮮やかな色のコートドレスを着て全世界に微笑みを向ける女王の存在が、イギリスに対する別格の敬意の最後のよりどころになっている。

淡々と責任を果たし続けることがいかに大切なことか、あらためて、女王のありかたから学ぶ。責任を自覚することで美しさは社会的な影響力を発揮するというリスポンシブル・ビューティーの模範です。

詳しくは誌面で。

elizabeth II 2016
北アイルランドを訪れるエリザベス女王とフィリップ殿下。写真はRoyal Family公式フェイスブックページより。

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