中田英寿さんが運営する「ジャパンクラフトサケカンパニー」による、日本酒×レストランのコラボレーション企画、「THE INNOVATORS : 澤屋まつもと+Tirpse」に参加させていただきました。 白金台のレストラン、Tirpseにて。

今回のコラボレーションのテーマは「Spirit/スピリット」。Tirpseオーナーソムリエの大橋直誉氏と、澤屋まつもと10代目杜氏の松本日出彦氏が、日本酒と料理のフードペアリングを実現しました。ちなみに、Tirpseという店名は、Spiritを反対から読んだものだそう。

フランス料理を日本酒でいただくのは初めての経験でしたが、むしろフレンチスタイルの日本食といった味わいのお料理で、美しいお皿の数々に目をみはるともに、新しい食の経験に感動の連続でした。

ハイエンドの日本酒を世界にプロデュースしていく中田さんの戦略はユニークで、しかも話は終始、クールで論理的。海外から日本に訪れるお客様は、ホテルのレストランやガイドブックに出ている三ツ星レストランで食事をする。そのような場面でこそ、日本酒を提供し、その魅力を本国へ持ち帰ってもらうのだ、という。

20年前は「鮨屋でワイン?何言ってんだよ」という感じだったのが、今は鮨屋でシャンパンやワインもごくあたりまえに飲める。同じように、フレンチやイタリアンのメニューに、ごく自然に日本酒を組み込んでいくことが普通になる、そんな時代を創る、と中田さんは語るのだ。そのための近道が、ホテルや三ツ星レストラン、と見抜いていらっしゃるのですね。

サッカーにもたとえながら、ビジネスで勝つには、いかに最適な場所に最適な人を配置して巻き込んでいくかというプラットフォームを作ることが大切、と中田さんは語る。「ひとりのプレイヤーの能力には限界があるけれど、プラットフォームには限界がない」というひとことは思わずその場でメモ(笑)。「正解がないからこそ広がる」という名言も。

ほかにも「金銭を介在させない21世紀的な物々交換」のメリットとヒントを教えていただいたり、すべての面において教育されているホテルマンをどのように活かして(という言い方が失礼だったらごめんなさい)いらしたかをうかがったりと、学びの多い濃い時間となりました。

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同じテーブルでご一緒した方々です。左からアーティスト・リレーションズのアンジェラ・レイノルズさん、中野、中田英寿さん。中田さんの正面はジュン・アシダ社長の山東英樹さん、お隣がバロン・フィリップ・ド・ロスチルドのアジアパシフィック代表取締役アントニー・グルメルさん、そして一番右手前がパークハイアット東京の総支配人エルヴェ・マゼラさん。写真では明瞭にはわからないのですが、中田さんのスーツはトム・フォードで(007と同じですね)、スキンケアもお好きとのことでグルーミングもいき届き、話しぶりばかりかルックスも超クール、ゲストのみなさまをすっかり魅了していらっしゃいました。貴重な機会に立ちあえたことを心より感謝します。

 

25ans 9月号 発売です。

特集「エリザベス女王、90年の麗しき日々」において、巻頭言「エリザベス女王が敬愛される理由」を語っております。

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この特集は、イギリスファン、クイニー(Queeny)ファンにとっては、必携の永久保存版です。8ページにわたり、美しい写真を中心に、エリザベス女王の90年の軌跡がまとめられています。ぜひ、ご覧くださいませ。

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J Wave 葉加瀬太郎さんの番組ANA World Air Current にゲストとしてお招きいただきました。

テーマは、ロンドン、スーツ、ジェントルマン。ロンドンSW地区に住んで10年になるというスーツ好きの葉加瀬さんならではのエピソードを聞くことができて、楽しい対談になりました。とりわけ実際に参加されたというロイヤルアスコット、間近でご覧になったエリザベス女王のエピソードはは面白かったです。

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この日は収録だけで、放送は秋になるとのことです。

美容室Zele networkのスーパースタイリスト講座。今年も招聘講師をつとめさせていただきました。「美」を表現する多様なことばやトレンドワードの解説から、20世紀ファッション史まで、250分盛りだくさんで。学ぶ意欲の高い方々で、とても楽しく時間があっという間に感じられました。

ヘアメイク+服+時代背景をトータルで考えてイマジネーションを羽ばたかせ、独自の提案をおこなえる美容師さんがもっともっと増えることを祈りつつ。(そういう自分は仕事で時間がないことを理由に3か月もカットせず伸び放題……(^-^;))

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ヴィダル・サスーンのドキュメンタリーDVDは、美容師を目指す人は必見、そうでない人にとっても、キャリアを考えるうえで刺激に満ちた作品です。60年代ロンドンの雰囲気もよくわかる。お勧めです。

本日付の読売新聞(全国版)夕刊2面に、『紳士の名品50』が大きく掲載されました。

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今回の撮影にご協力くださったのは、ヴァルカナイズロンドン南青山店です。

ありがとうございました。

 

 

行方昭夫先生著『英文翻訳術』(DHC)。

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モームの「大佐の奥方」(The Colonel’s Lady)を翻訳する過程を、試訳から翻訳にいたるまで、一文一文丁寧に解説していく。英文読解の勉強になるのはもちろんのこと、日本語の奥深さを学ぶことにもつながり、さらに、モーム特有のアイロニーや苦いユーモアを解釈するための「文学」の勉強にもなる。日本人が誤訳しがちな英文や、翻訳しづらい英語特有の言い回しをピックアップした「暗記用例文集」もついている。

翻訳された作品だけ読みたいという性急な方には、その「完成版」を通読できるというおまけもあり、さらにそれをどのように読むかという丁寧な解説もつく。

あらゆる方向から学べる、盛りだくさんな一冊。

ちなみに「大佐の奥方」は、20世紀初頭の「ジェントルマン」の一典型でもある人物像も描かれており、苦味の効いた感慨がじわっとあとをひく快作です。

女の魅力には欠ける地味な中年女とばかり思いこんでいた自分の妻が、はじめて書いた詩集がベストセラーとなり、社交界の話題となる。その内容はと言えば、妻とおぼしき女性と若い青年のエロティックで哀しく美しい愛の物語であった……。文学に縁遠く、プライドの高い「ジェントルマン」である大佐のとった行動とその心情の描かれ方が鋭くていじわる。最後の一行までパンチが効いてにやりと笑える。

何度も書いてきてますが、大学時代に行方先生に徹底的に英文の読み方と辞書のひき方を鍛えられたおかげで、今がある。字面ではなく、文脈をとらえろという考え方は、英文解釈を超えてあらゆる文脈の「読み方」の基本になっている。感謝してもしきれないほど。

 

暗記用例文から。こういう英語の言い回しはやはり、覚えてしまうのがいちばんですね。

She is all that a wife should be.(彼女は妻として完璧だ)

What he is is not what he appears to be.  (彼の実体は外見と違う)

Not a few people read from habit. (癖になっているので読書する人も結構いる)

 
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matohu表参道本店5周年記念&立原位貫(いぬき)さんの展覧会レセプションにお招きいただきました。

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版画家の立原位貫さんの存在を初めて知ったが、江戸時代の浮世絵を、紙、染料、道具まで忠実に再現し、彫りから摺りまでひとりでこなす仕事をなさってきた方。FullSizeRender (120)

現存する浮世絵は、経年変化しており、オリジナルな色とは違うそうである。というのも、天然染料だから。これも知らなかった事実。立原さんは、当時のままの染料を使って鮮烈に現代に再現させた。鮮やかながら、自然のぬくもりが伝わってくるような作品。

日本の美意識を愛し、自然体で生きた孤高の芸術家、立原さんの作品にも仕事ぶりにも、「まとふ」のブランドコンセプトと相通じるものを感じました。「まとふ」とのコラボ作品も展示されています。31日まで。ぜひ、表参道店でご覧ください。

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店舗の前で記念写真。左からファッションジャーナリストの宮田理江さん、「まとふ」デザイナーの関口真希子さん、堀畑裕之さん。表参道本店5周年、おめでとうございます。10周年に向けて、さらなるご躍進を!

<Information>
■「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」
会期:2016年7月23日〜31日
時間:11:00-20:00
場所:matohu表参道本店
住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25

Van Cleef & Arpelsの新作発表会にお招きいただきました。

メインは「ペルレ」コレクションの新作。「ペルレ」は2008年に登場したコレクションで、職人さんの手仕事によるゴールドのビーズが特徴。

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ゴールドビーズの歴史そのものは1920年代までさかのぼる。きっかけになったのは、1922年にエジプトのツタンカーメン王の墓が発見されたこと。エジプト風のジュエリーが流行し、金属の粒を連ねた細い糸が、ジュエリーのモチーフを引き立てるために多用されたとのことです。

書棚に並ぶのは、膨大な量の本……と見えて、これは顧客からの注文リストです。このブランドの歴史の重みを物語ります。

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試着させていただきました。ブレスレットは、ペルレ ゴールドパールブレスレットと、ペルレ クローバーブレスレット。幅のあるクローバーブレスレットは、細かいゴールドのビーズでぎっしりと縁どられています。指輪はペルレ クルール アントレ レ ドア リング。緑の石はマラカイト、白く見えるのはダイヤモンドがぎっしりセットされたゴールドです。「アントレ」、すなわち指と指の間に石が見えるような珍しいデザインです。ほかに赤いカーネリアン、ブルーのターコイズをセットしたバージョンがあります。

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“These gems have life in them:  their colors speak, say what words fail of.”  By George Eliot
(「宝石には命が宿る。ことばにならないことを語りかける」 ジョージ・エリオット)

 

 

コンゴ共和国よりサプールが来日。20日、伊勢丹メンズ館カフェ・リジーグでのパーティーにお招きいただきました。FullSizeRender (105)

それぞれに個性的な踊りとウォーキングで登場し、ポーズを決める。スタイリッシュにスーツを着ていることが楽しくてしかたがない!というノリノリの喜びが伝わってきて、無条件に笑顔になれる。

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上の写真、挨拶するのは、コンゴ共和国大使館のボニファス・レゾナ参事官。サプールは「平和の大使」と。闘うなら武器ではなく、ファッションで!という挨拶に会場拍手。過剰ともいえるドレスアップでの「優雅な装い」の誇示は、平和を希求する強いメッセージなのですね。

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こちらはサプール歴43年という「大サプール」、セヴラン。この日は山本寛斎の大漁スーツで。

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今回のドレスコードが「原色」だったので、コンゴ共和国の国旗の色と日本の国旗の色に共通する赤を選びました。ふだんだったら白パールのネックレスですが、サプール的な色使いに敬意を表して、反対色のターコイズを合わせてみました。

今回来日したのは、24歳から60歳までの6人。サプールが日本を旅するというテーマの写真集の撮影も兼ねており、鎌倉、東京を皮切りに、これから沖縄、仙台、横浜、大阪、京都、福岡をツアーするそうです。あなたの町でも会えるかも?

WWDにも記事が紹介されています。こちらです。

 

 写真家の茶野邦雄さんによるサプール写真集。今回の「日本を旅するサプール」プロジェクトでも、茶野さんが写真を撮ります。茶野さんご本人も派手やかなサップです。

 サプールブームに火をつけることになった一冊。大サプール、セブランが着ているのは、ポール・スミスのスーツ。

 NHKのドキュメンタリーにもなりましたが、その番組の制作班による本。

本日(21日)付けの毎日新聞夕刊一面に、史上4番目の若さで新・名人となった棋士の佐藤天彦さんのインタビューが掲載されています。

インタビュー当日は同席させていただき、ファッション観や将棋観をたっぷり伺いました。たいへん頭の回転の速い方です。

紙面には、私のコメントはひとことだけさらりと書かれておりますが、将棋の闘い方と通底する彼のファッション観はていねいに論じるに値するので、また別の機会に書きたいと思います。

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インタビュー当日の記念写真。佐藤名人は、アン・ドゥムルメステールのフル装備に、靴はドルチェ&ガッバ―ナ。細部の凝った装飾が写真では完全にご紹介できないのが悔しいところですが、十字架のチェーンや靴の装飾など、雰囲気だけでもご覧くださいませ。ヘアカットも、服の雰囲気に合わせて考えられているとのこと。

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インタビュー場所、将棋会館。

 

こちらから読めます。