「ZOOLANDER No.2」。猛烈におバカすぎることで大人気を博したファッション業界映画の第2弾。
あのデレク・ズーランダーとハンセンが、いまどきのファッション業界に帰ってきて、モデル、デザイナー、SNS、エコ、有機、トレンド、おしゃれ建築、MET GALAパーティー、メディア、若すぎる(幼すぎる)SNS有名人、若さ絶対主義、プラスサイズ、その他得体のしれないファッショントレンドや業界のシステム、蔓延するナルシシズム、大ヒット映画なんかをことごとくコケにしていく。ベン・スティラーによるズーランダーのおバカぶりはパワーアップしており、ファッション業界有名人の本人が出てきたり、「あの人だな」とわかるパロディが出てきたりするので、そんな「人」や「事情」がわかる人にとっては、かなり笑える。アナ・ウィンター、ケイト・モス、マーク・ジェイコブズ、アレキサンダー・ワン、ヴァレンチノ、スティング、ジャスティン・ビーバー、etc. 出てくるだけで爆笑。逆に言えば、知らない人にとっては、(人物が何者なのかわからないと)イライラさせられる展開もあり、まったくの駄作かもしれない。

あまりの想定外で嬉しくなったのが、カンバーバッチのジェンダーレスモデル、ALLとしての登場。あきらかにアンドレイ・ペジックのほのめかしがありますね。バッチ君のファンはここだけ観る価値あり。

面白いと思った言い回し。

“I’ve missed not knowing things with you.” (おまえとバカを競っていた頃がなつかしい)

「1」は80年代のファッション界の空気の総括映画でもある。セクシーなサントラは夏によく似合う。

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