エリザベス2世の半生に迫るドキュメンタリー。elizabeth II dvd

ぎっしりと見応え、聴きごたえのある充実の内容でした。やはり事実の重みは違う…。以下は、DVDを見ながらとったランダムな備忘録メモです。これからご覧になる方は、「ネタバレ」として興をそぐかもしれませんので、以下、お読みにならないでくださいますよう……。

 

 

・イギリス王室は、神話と現実の融合

・王室メンバーは、フレンドリーではあるが、フレンドシップは差し出さない。

・エリザベス2世はamusingなお方である。

・エリザベス2世はものまねがうまい。

・庶民の生活を知りたくて、変装してスーパーに出かけた。すると老婦人が近づいてきて「あなた、女王にそっくりね」と話しかけてきた。それを聞いて、エリザベス女王は「安心した」。

・エリザベス女王はゆっくりと歩く。誰も置いてけぼりにならないように。

・王室メンバーがテレビのバラエティなどに出演することは、往々にして、失敗となる。

・アン王女は王室の働き頭である。

・ダイアナ妃は「時代錯誤」な感覚の犠牲者である。ダイアナが選ばれたのは「過去のない女性」だったから。「処女性」が必要とされていたから。カミラはチャールズと愛し合うゆえにすでにベッドをともにしていた。それが皮肉なことに、候補からはずされる原因となった。数年後、セーラ・ファーガソンの処女性をうんぬんする人などいなかった。

・ダイアナはしばしば、感情の赴くままに泣いた。女王に対しても感情を暴発させて泣いた。感情をコントロールすることをあたまりまえのようにしてきた女王は、ダイアナの扱い方がわからなかった。

・プレスが暴走したのは、ルパート・マードック(メディア王)が現れてから。マードックは王室つぶしを目指そうとしているかのようだった。

・フィリップ殿下が「迷言」をいうのは、場を、相手を、リラックスさせるため。ジョークとして言うのだ。殿下にからかわれるのは、名誉なことなのである。

・エリザベス女王は、自分に向けられる注目は「地位」に対するものであって、自分に対してではないということを自覚している。

・イギリス王室は、歴史の一部であって、そのメンバーはセレブではない。

・エリザベス女王は、感情をあらわすことは、はしたないこと、同情を買うのは失礼なことと考える。

・アナス・ホリビリス。ひどい一年ということをあえてラテン語で表現することで、ユーモアが生まれた。このスピーチで女王の人気は急上昇する。今度は、国民が自分たちを支える番だと考えるようになった。

・ダイアナ事故死のときも、バルモラル城にこもったのは、孫を守るという使命感もあった。敵意のなか、一人の女性が花を渡す、「女王様もお辛いでしょう」と。それで流れが変わった。その後のスピーチで「ひとりの祖母として」という言葉を入れたことで、みごとな再生を果たした。

・イギリス王室は永続性の象徴であり、歴史、文化、感情にかかわる。

・バッキンガム宮殿の職員のなかにすら、ヒエラルキーがある。メンバー、オフィシャル、スタッフというように、階層があり、互いはまじわらない。

・エリザベス2世の、決意に満ちたまっすぐなまなざしは変わらない。一人の女性としては、謎のまま。感情を表さない。それが強み。神秘性と、謎。一貫性がある。

・王室は税金の無駄遣いである、という議論が必ず出てくる。しかし、王室行事がおこなわれるたびに、大観衆が集まる。

・エリザベス女王と国民には、なじんだ関係の安心感もある。いつも女王がそこにいてくれるということが、安心感を与える。

 

 

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