これもロイヤル・スタイル。

前髪をすべてあげたアップスタイル。ジュエリー、手袋、サッシュ。グレース・ケリーを演じるニコール・キッドマンが神々しいほど美しい。

ヒッチコック、マリア・カラス、オナシス、ド・ゴールなど、当時をいろどる有名人(特徴をよくとらえて演じられている!)が出てくるのも興味深い。

ラストのスピーチはうそくさいながら、率直さとあたたかさと覚悟にあふれて心を打つ。

“Maybe I’m naive, but I believe in fairytales. I do, I believe they can exist if we really want th”em to. If, if we’re prepared to work hard enough. I believe that the world will not always be full of hatred and conflict, if we’re willing to sacrifice enough.”

“All I’ve wished for in life is to belong, to love and be loved, without doubt, without judgement, without condition.This will be my fairytale.”

おとぎ話とは、無条件に絶対の信頼をもって愛し愛されること。そんなおとぎば話は降ってくるのではなく、献身によってかちとるものだという力強いメッセージ。

こちらは、さらりとしたイタリア映画。原題は、VIAGGIO SOLA(ひとり旅)。グレース的おとぎ話を手に入れられなかった女性の話とも見える。そのかわりに手にしたのは、世界中の五つ星ホテルの覆面調査員という、人もうらやむ仕事とかぎりない自由。

かっこよい生き方だけど、ほんとうの「所属」の安らぎはいつまでたっても感じられない。それもまたアリ、という寛容な視線が優しい。

グレースは「所属」とひきかえに、女優としてのキャリアのチャンスをあきらめた。

どっちに生きるにせよ(両方を生きる幸運な女性もいらっしゃいますが)、自分で選びとったという覚悟と献身なくては勝利なし。

 

 

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