次男がよく使うことばを借りれば「じわる」。ラストシーンのあと、ゆっくりじわじわと感慨がこみあげてくる。

同性愛が社会的なタブーだった50年代の、ラブストーリー。ケイト・ブランシェットの、離婚調停での激白はパンチ力ありますね。

娘には会いたいし、娘のためにはどんなこともする。夫の理不尽な条件ものむ。ただ、自分が同性愛者であるということは、もう否定しないし、そのことに正直に生きる、という表明。

What use am I to her, to us, if I’m living against my own grain?

(自分を偽って生きている母なんて、娘にとっても価値がない)

いったん別れる決意をしたルーニー・マーラの静かな彷徨の描写もいい。愛する人と一緒でなければ、どんなにぎやかなパーティーのなかにいても虚しさが募るばかり……。表情だけで万感が伝わってくる。

50年代のヘアメイク、ファッション、インテリアも見ごたえあり。ふたりの「階級」の違いもさりげなく表現。

 

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