2016年10月9日
「ジェイソン・ボーン」。マット・デイモンの安定の筋肉骨太アクションに、中年の陰りや傷が加わり、いっそう味わい深い。車がばんばん壊れ、銃弾が飛び交い、どんどん人が死に、デモや爆発や火焔や襲撃でいつも路上パニック大衆騒然、でてくる人は走り、殴り、叫び、裏切り、とにかく一寸のユーモアも隙もなく派手なアクションが2時間以上続く映画。
まあ、そういう映画だから、そういう映画として楽しむ。
トミー・リー・ジョーンズが演じるデユーイがジェイソン・ボーンに銃口を向けられて放つセリフ。
“You’re never going to find any peace. Not till you admit to yourself who you really are.” (平和なんか訪れない。自分が何者かを受け入れなければ)
次回に続くことがさりげなく示唆されて、やはり「ボンドもの」の優雅な満足感はないことを確認して終わる。
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