80過ぎてからスタイルアイコンとして脚光を浴びるようになった、90歳超えのニューヨーカー、レアバードことアイリス・アプフェルを追ったドキュメンタリー。

大胆なアクセサリー重ね付け、カラフルでポップな色使いの装いだけじゃない。スパッと切れ味のいいひとことひとことが小気味よい。公の場で夫のカールの頭をなでていたりするのがかわいい。

“You have to be interested. If you’re not interested, you can’t be interesting.” (おもしろがることが大切。おもしろがることがなければ、あなたがおもしろい人にはなれるわけがない)

“More is more, and less is a bore.” (もっとつけるともっとよくなる。減らせばタイクツ)

” I never felt pretty. I don’t feel pretty now. I’m not a pretty person. I don’t like pretty. So I don’t feel badly. And I think it worked out well, because I found that all the girls I know who got by on their looks, as time went on and they faded, they were nothing. And they were very disappointed. When you’re somebody like myself, in order to get around and be attractive, you have to develop something, you have to learn something, you have to do something. So you become a bit more interesting.” (私は美人じゃないし、美人は好きじゃない。美人じゃなくてよかったわ。美人ってだけで世の中を渡ってきた女たちを見てごらんなさい。年をとったら空っぽでひどいもんだわ。わたしみたいな女だったら、魅力的になるために、ものすごく努力して、勉強して、がんばらなくちゃいけない。そうするとおもしろい人間になれるのよ)

人生は「ワントリップ」だから、ほんとうに自分のやりたいことを選択して、世間体などにかまわず思い切り楽しむべき、と。旅と仕事をとったかわりに、アイリスは子供をあきらめた。覚悟があるから、楽しみ方は半端ではなく突き抜けている。意志、大胆さ、ユーモア、鋭い人間観と達観。それがそのまま外見に現れている。「スタイル」ってこういうことですね。

 

 

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