村上リコ『英国社交界ガイド』(河出書房新社)。19世紀イギリスの社交風景を、エチケットブック、マナー本から読み解いていく。実際に自分が社交界に入るとしたら、どのようなことに気をつけるべきか……という視点で書かれているので、気持ちや笑いを入れながら読める。図版も豊富で、保存版にしたい価値のある一冊。

イギリスの小説やドラマ好きな人にはお勧め。こまかな具体的ルールを知っておくのと知らないのとでは、見方が全く違ってきますものね。「おしゃれな住所」とか、敬称のつけ方など。

19世紀イギリスという狭い世界の特殊事情のほか、現代グローバル社会にも通じる人間の心理や普遍的な行動のパタンが随所にあり、これを確認すると、現代の「社交」生活においても、一歩引いた見方ができるかもしれません。

社交界とはなにか。ルールは誰が決めるのか。マナーやエチケットを完璧に遵守することがなぜ下品に見えるのか。すっきり解明します。人間は残酷だ、というのがなぜか読後感。笑

 

こちらもリコさんによる『英国執事』。この世界が好きな人にはたまりません。よく調べられた情報が、読みやすく、図版とともに書かれています。

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