鹿島茂先生『「悪知恵」の逆襲』(清流出版)。ラ・フォンテーヌの寓話を現代の諸事象にあてはめて読み解く。人間の行動も心理も、ルイ14世の時代からまったく変わっていないことをあらためて認識させられる。

というか、そのようなアナロジーを見つけることができる鹿島先生の眼力と筆力がすばらしい。

混迷の外交、混乱の人間関係のなかで、損をせず、賢く立ち回るための「悪知恵」のヒントや人間社会の「真理」が満載。お人よしすぎて損ばかりしているような自分の身を顧みて、猛省する。

以下はとりわけ普遍的な真理と思った項目。

・「悪い予言から逃れようとすると、かえって予言通りになってしまう」

・「人間のなすすべての行為は『気晴らし』と『自慢』にすぎない」

・「『苦しみを取り除いてあげましょう』などと言って、人を食い物にする輩は、決して消えることはない」

・「『流行』は、流行るから流行る」

・「人間は、『絶対機密』となると、しゃべらずにはいられない」

・「大民衆を動かすのは『論理』ではなく、『物語』の力だ」

他、折に触れ参照したい智恵の数々。

 こちらはパート1。あわせて、お勧め。

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です