鹿島茂先生『フランス文学は役に立つ!』(NHK出版)

 

フランス文学の有名な作品の解説と、あらすじ、そしてそこから現代人が何を学べるかという落としどころ。

この本に挙げられている小説のなかで、「読んだ」ことがあるのは、4,5冊くらい。でも、映画化されたものは、ほぼ観ていて、概要は「知って」いたりします。

わかりやすく作られた映画においてすら、「フランス人のやることはわからない……」と思うことが時々あります。恋愛が人生の中心を占めるフランス人には当然のことでも、日本人の、しかも草食な人生を送ってきたような私のような人間から見ると「同じ人間とは思えない」ということがある。笑。そんなときには、鹿島先生の解説がありがたい。なんでこういう話の展開になるのか?なんでこういう男がもてるのか?という長年の疑問に納得の回答を与えてもらえる。

 

この本は、フランス語の語学テキストに連載されたものをまとめたもの。こうして、ムダなく、着実に連載を著書としてまとめ、実績を増やしていく鹿島先生の戦略も筆力もさすがだなあと心底感心する。

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