ヒロインは「巻きこまれて」こそ / Outlander season 2

2017年7月14日

Outlander season 2。

いきなり1948年ごろに帰っているクレア。そして夫とともにボストンへ向かったと思うと、唐突に18世紀パリに来てジェイミーとともにいる。

このあたりは「どうやって」タイムトラベルをしたのかがまったく触れられておらず、ご都合主義が目立つ。しかもこのシーズンは、前シーズンのスコットランドの荒野の風景と打って変わって、18世紀のパリ、革命前のロココ文化華やかな時代の社交界がメインの舞台。なぜかクレアとジェイミーはワイン商となり、召使つきの豪華な家に住み、美しい衣装をとっかえひっかえして貴族や高位の人とつきあっている。目的は、カローデンの戦いの阻止。ハイランド文化の死守。

といいながら、なんだかんだと結果的に、負けるはずの戦いに向かって進んでいる。

そんな「変えられるはずのない歴史を変えようとする奮闘」を描く虚しいストーリーと、随所に目立つご都合主義に少しだけいらいらする。

見て行くといらいらの本当の原因がわかった。クレアが「でしゃばりすぎ」るのだ。ヒロインは不本意な状況に巻き込まれながらも否応なく立ち向かい、闘う、というところにシーズン1の醍醐味があったんだけど、このシーズンでは、自ら企み、変えようのないものを変えようと無理なことばかり計画し、そしてでしゃばり、不首尾に終わり、周囲に迷惑をかけたりしている。それがあまり快い感じを与えないのだ。

 

現代のことはほとんど置いてけぼりにされている。笑

でもコスチュームは圧倒的に美しいし、18世紀のリアルな貴族の風習などもとても興味深い。

そして最後の方はスコットランドに戻り(ほっ)、やはりどうあがこうと史実通りに事は進み、最後は胸をかきむしられるというか号泣ものの別れ。現代に戻り、少しずつ、これまで「ご都合主義」的というか謎解き的にさしはさまれていたシーンの意味も解き明かされていく。最終エピソードは現代と18世紀が交錯し、スリリングで目が離せない演出。やはりじっくり腰を据えてみなくてはいけませんね。

シーズン3が待ちきれない。

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